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「交際経験のない40代独身男、気持ち悪いですか?」女性が苦手な46歳男性の悩み

女性から「気持ち悪い」と思われているんじゃないか

ショック 落ち込む男性 40代になるとすっかり自分でも諦めモードに入ったとナオキさんはため息をついた。だが、45歳の誕生日に漠然(ばくぜん)と不安を覚えた。 「鏡で自分を見たら白髪は増えているし、なんだか顔も暗い。学生時代の友人にも独身はいますが、彼らは独身を謳歌しているんですよね。自由に恋ができるんだから、結婚なんてしなくていいよという感じ。  でも僕は女性からたぶん『気持ち悪い』と思われているんじゃないか、と……。恋をしたいと切実に思いました。誰かと寄り添って、お互いを思い合って生きていけたらいいなあと本気で思ったんです」  見た目はごく普通の40代である。気持ちが悪いなどという外見ではない。“理想の女性像”に縛られている感じでもない。質問にはきちんと答えてくれる。何が彼をそこまで“引っ込み思案”にさせているのかわからない。おそらく小さなコンプレックスや傷が積み重なってしまったのだろう。

今さら行動できない

「今は焦っています。ひとりでときどき行くバーで顔なじみになった女性がいるんですが、口説くことはできません。せっかく話せるようになったのに、ここで口説いたら数少ない女性の友だちも失ってしまうから。  彼女、かなり年下だし、きっと恋人もいるだろうし。でも僕は彼女のことが女性として気になっているんですけどね」  年齢が彼を追い詰める。「何もない将来」が怖いと彼は言う。そう言いながらも、いい年をして恋がしたいなんて言っている時点で笑われますよねと何度かつぶやき、複雑な今の心情をのぞかせた。 【他の回を読む】⇒「シリーズ40代の恋」の一覧はこちらへ 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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