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カリスマ歌手、差別動画を謝罪。13歳頃の動画でここまで叩かれるべきなのか

 メッセージ性の強い音楽と個性的なファッションで若者を中心に圧倒的な支持を集めているビリー・アイリッシュ(19)。これまで世間の体形批判に異議を唱えたり、人種差別反対デモに参加したり、より良い社会を目指して積極的に行動してきたが、ここにきてアジア人を侮辱したとされる過去の動画が流出した。ビリーはSNSですみやかに謝罪したものの、現在交際中の恋人も過去にSNSで暴言を吐いていたことが発覚、2人そろって炎上する事態になっている。

動画のなかで口ずさんでいた“歌詞”が大問題に

Bangshowbiz20210623

ビリー・アイリッシュ

 先週、アジア人をからかうような発言をしている過去の動画が流出し、批判にさらされているビリー。TikTokに投稿されたこの動画では、ラッパーのタイラー・ザ・クリエイターの曲『フィッシュ』を聴き、歌詞の一部を口ずさんでいる様子がうつっている。  問題視されたのは、ビリーがそのとき発していた「チンク」という言葉。これは中国人に対する侮蔑語であるとされている。さらに、アジア人がしゃべる様子を面白半分で真似しているような姿もうつっていたことで、大きな波紋を呼ぶことに。  アメリカではアジア人差別が大きな社会問題になっていることもあり、この動画がネット上で拡散されるやいなや批判が噴出。「#billieeilishcancelled」というハシュタグをつけて、ビリーの楽曲の不買を呼び掛ける動きも出ている。

「ゾッとするし、恥ずかしい」SNSで謝罪文を発表

 これを受け、ビリーは今週、インスタグラムのストーリーに声明を発表した。 「みんなから、今回のことについてちゃんと話すように言われた。私もちゃんと話しておきたいと思う。なぜなら、本来の私とは異なるレッテルが張られてしまったから。私が13歳か14歳だった頃の動画が出回っていて、そのなかで私は、ある歌の歌詞を口パクしている。  当時の私は、それがアジア人コミュニティの人々に対する蔑称とは知らなかった。今ではゾッとするし、恥ずかしいし、その言葉を発した自分に吐き気がする。あの言葉を聞いたのは、この曲が初めてだった。私の周りにいる人々や家族のなかで、その言葉を使ってる人はいなかったから。だからといって、当時の私の年齢や無知が、人を傷つけてしまったことに対する言い訳にはならない」  また、アジア人なまりの英語を真似たような箇所がある動画については、こう説明する。 「別の動画では、私が意味のない言葉を発しながらふざけているけど、これは特定の人々やその言語、発音、文化をものまねしたものでは決してない。私のことを知っている人であれば、私が昔からずっと、声でふざけることがあるとわかっているはず」  そして、ビリーは誰かを傷つける意図は全くなかったと強調し、こう締めくくる。 「解釈がどうであれ、私は自分の行動で誰かを傷つけるつもりなどない。だから、それを聞いた人々に痛みを与えることになってしまい、私もすごく胸を痛めている。私は、自分のプラットフォームを使って、多様性、親切さ、寛容さ、平等を実現するために行動してきた。誰もが会話を続け、耳を澄まし、学ばなければならない。私はみんなの言葉に耳を傾けている」

新恋人の過去の問題発言も発覚し、2人一緒に大炎上

 実はビリー、自分の意思とは関係なく不謹慎な言葉を発してしまったり、意図しない動作を繰り返したりする神経の病気「トゥレット症候群」を長年患っていることを公表している。そのため、今回の動画もこの病気が原因だったのでは?と考えるファンも少なくないという。  また、「そもそも何年も前の動画を引っ張り出してきて、批判する必要ある?」という擁護の声もあがり、必ずしも批判一色ではないようだ。  ところが今度は、ビリーの新恋人である新進俳優のマシュー・タイラー・ヴォースが、過去にSNSで暴言を吐きまくっていたことが判明。  マシューは以前から、TwitterやFacebookで黒人やアジア人、同性愛者を中傷していたうえ、2012年にはイギリス出身の女性歌手を「イギリスのミス・ピギー(※テレビ番組『マペット・ショー』に登場する豚)」と表現して体型を揶揄するなど、問題発言を連発していたという。  批判を受け、マシューはすぐさまインスタのストーリーで謝罪。しかし、ビリーの差別動画流出とタイミングが重なったこともあり、まだ付き合い始めたばかりの2人が一緒に大炎上する事態となった。  マシューの過去の不適切発言が明るみになり、「こんな男とつきあうビリーも同じようなタイプってこと」などと言われるようになってしまったビリー。今回の謝罪で人々の納得を得ることはできたのか、今後の成り行きを見守りたい。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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