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“コロナワクチンで不妊・流産”はデマ。嘘の見分け方を医師が解説

妊娠のプロセスから考える不妊説

妊娠のプロセスから考える不妊説「また、メカニズムからもデマだと考えることができます。このワクチンがどういう仕組みで働いていて、どういう作用があるか、予想しない作用が出る可能性はあるか、を仕組みから考えるのです。  不妊説について、妊娠のプロセスから考えてみましょう。妊娠は、卵子が卵巣から出てきて、卵子と精子が合体して受精卵になって、受精卵が着床して、着床したものが胎盤を形成して、そして胎芽から育って胎児になり、出産します。各プロセスにワクチンが作用するチャンスは、コロナワクチンにおいては想定されていません。また、妊娠の障害になることを強く疑わせるような科学的根拠は一切ないと言っていいですね」

今回のデマ情報の出どころは?

デマ情報の出どころは?「何か情報が出てきたときに、誰が言い始めたのかを見てほしいのです。この話は、元ファイザーで地位のあった人が、『コロナワクチン(で出来た抗体)が胎盤と相互作用して不妊を引き起こす可能性がある』とクレームを付けたことからはじまりました。彼が2020年末に突然、EMA(欧州医薬品庁)に請願書を出したことで、ニュースになったのです。しかし彼は、まったく正しい情報も参考文献も付けていないんです。そして、何の根拠もないということで多くの科学者に否定されました。  なぜクレーマーが出てくるのでしょうか。お金やイデオロギーのためか、昔の職場に不満があったのか、自己承認欲求やエゴがあったのか――いろんな理由は考えられます。ただ、その手法はワクチンに反対する人々によって昔から使い慣らされていたものを、コロナワクチンに持ち込んだだけです。今回の件は、科学者を名乗ってファイザーに勤めていた方が言ってしまったことで、騒ぎが大きくなりましたが、いずれも根拠が全くないんです」
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妊婦さんの体への影響も検証済
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