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“コロナワクチンで不妊・流産”はデマ。嘘の見分け方を医師が解説

噂話のようなことは起こらない

噂話のようなことは起こらない池田「これに関連した情報で、SNSにメッセージを頂いたのですが――コロナワクチンを打った人の吐いた息を他の人が吸ったり、接種した人と肌が触れると、妊娠してしまったり、月経サイクルが狂ったり、がんになって大量出血するという噂話があるんです。これは事実でしょうか?」 「それはないですね。ワクチンを打ったからって、体から何かの成分が呼気の中に出てくることはないです。もしそんな事実があるなら、それを利用して、コロナを防ぐもっと効果的な薬ができると思います。  他にも、『コロナウイルスを打つと5Gの電波に操られる』とか、不安の中でいろんなことを言う人がいます。  でも、ワクチンを打つことで変わるものは、免疫の状態だけなんです。他の人に影響することはないどころか、自分の体内でもマイルドな反応しかありません。噂話のようなことは起こらないと断言していいですね」

デマを流す人の罪は大きい

デマを流す人の罪は大きい池田「こういうデマ情報が発信されることに、すごく憤りを感じます」 「デマを流す人の罪は大きいですよね。ワクチンに反対する人は昔から多くいます。ジェンナー(1749-1823年)が天然痘のワクチンを発明した時からいるんです。ジェンナーは牛痘接種法といって、牛にできるプチプチ(牛痘)から取ったウイルスを人に打ちました。そうしたら『そんなものを打ったら人は牛に変わってしまう』という噂が流れたのが、最初の反ワクチンだと言われているんです。  そういう時代からの伝統的な反対論の典型が、コロナワクチンにおける不妊や妊娠への影響、子どもが自閉症になる、といったデマなのです」 池田「こういうデマで、不必要に不安になってしまったり、妊活を遅らせたりする方もいらっしゃるので、私たちがしっかりと誤った情報を検証して、正確な情報を発信していくのはとても大事だと思います」 【こびナビ】 新型コロナウイルスやワクチンに関する、正しい情報を発信するプロジェクト。医師たちによる文章や動画で情報発信している。 <こびナビ   構成/女子SPA!編集部>
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