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犬にリードをつけない散歩は絶対ダメ。犬と人を悲しい事故から守るために

 先日、Twitterである投稿が話題になっていたのですが、とてもショッキングな内容でした。それは愛犬を散歩させていたら、ノーリードの犬に襲われ亡くなったというものでした…。  実際に街中ではリードをつけずに散歩させている犬を見かけることが時々ありますが、危険性はどうなのでしょうか?悲しい事故を防ぐにはどうすればよいのか?
犬ノーリードで犬を散歩させるのは危険!犬の専門家にインタビュー

写真はイメージです。

 犬のしつけ方教室スタディ・ドッグ・スクール代表で学術博士の鹿野正顕さんにその危険性について話を聞いてきました。

犬をノーリードで散歩させると、どんな危険があるの?

――ノーリードでの散歩にはどのようなリスクがあるのでしょうか。
スタディ・ドッグ・スクール代表 鹿野正顕さん

スタディ・ドッグ・スクール代表 鹿野正顕さん

鹿野さん(以下、鹿野)「まず前提としてですが、各都道府県が定める条例によって犬の放し飼いは禁止されています。ドッグランなどリードをつけなくてもよい場所以外で、犬をノーリードで散歩させることは条例違反になります」 ――街中で時折見かけますが、ノーリードでの散歩はそもそもいけなかったんですね。 鹿野「そうなります。その上でのリスクを説明するのですが、散歩させている子が人間好きな子ですと、歩いている人に突然飛びつくことがあります。飛びついた相手が、お子さんや老人の場合、転倒するリスクがあります。逆に人を警戒して飛びつく子もいます。その場合は、人を噛んでしまってトラブルにつながることもあります」

しつけがよくてもノーリードはダメ

――ノーリードで散歩している子は飼い主の横をきちんと歩いて、しつけされている子が多いように感じますが、飛びついたりするんですね。 鹿野「どんなにしつけされた子でもコンピューターではありません。一度プログラミングされればその通り動くわけではないんです。びっくりした時など、瞬時に感情や衝動のコントロールをするのは難しく、どこかへ走っていってしまうこともあります。そうすることで、事故にあったり行方不明になってしまうリスクもあります」 ――しつけをしているから、ノーリードでもいいという問題ではないんですね。
しつけがよくてもノーリードはダメ

写真はイメージです。(以下同)

鹿野「ノーリードで散歩することは、人や他の犬に噛み付いてしまったり押し倒してしまう危険があるだけでなく、その子自身が危険にさらされるのでやめてください。例えるなら、歩き始めたばかりの子を、手をつながないで散歩させているようなものです。子供も犬もその場にあるルールやモラルを理解できません。危険を察知して対応することができないので、何より危ないのです。少しのことで想像できない事故につながることがあります」 ――何よりも飼い犬が危険にさらされるんですね。 鹿野「犬が噛みつく時は、基本的に恐怖や不安を感じているときです。ノーリードで散歩していて犬が誰かに噛みつくのは犬の問題ではありません。飼い主が犬を恐怖や危険から守ってあげる必要があります」
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散歩中の犬にいきなり近寄らないで
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