――ドッグランによってルールがあるんですね。
鹿野「企業やボランティアなど、様々な団体がドックランを運営しています。運営団体によってルールも異なるのですが、犬同士・人間同士のトラブルを避けるためにも、登録制のドッグランに行くことをおすすめします。
顔見知りの飼い主や犬が多い場所ですと、やはり問題は起きにくいです。
一方で、施設の管理運営のみが行われていて、実際の飼い主同士、犬同士の事故やトラブルへの対応をしていないドッグランもあります。そうなると、場合によっては明確なルールがないことからトラブルの温床になることもあります。
これは運営形態の問題なのですが、連れていくドッグランを選ぶことも大事だと思います。散歩でもドッグランでも、飼い主がルールを守って安全な環境を作ってあげてほしいと思います」
ノーリードは条例違反であり、ノーリードでの散歩は、歩きたての子供の手をつながないで散歩するようなもの、という鹿野さんの例えにその危険性を感じました。犬は恐怖から身を守るために噛むということから、犬が安心して行動できる環境を飼い主が作る必要を改めて感じます。
【鹿野正顕】(学術博士)
麻布大学にて、人と犬の関係学の分野で日本初の博士号を取得。“人が犬を学び、犬が人社会のルールを学ぶ”スクール、「スタディ・ドッグ・スクール」の代表を務めながら、ドッグトレーナーとしても指導にも携わり、人と犬が互いに幸せに暮らせる共生社会の構築を目指した様々な活動にも従事している。
<取材・文/瀧戸詠未>