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元カレが”行為中の動画”をTwitterにアップ…リベンジポルノ削除業者に実態を聞いた

 近年、元交際相手などの画像や動画を同意なく流出させる「リベンジポルノ」が大きな問題となっています。警察への相談件数は過去5年で増加し続け、2020年は過去最多の1570件だったそう。
絶望する女性

※イメージです(以下、同じ)

 そんな状況を受け、インターネット上にアップロードされてしまった画像や動画の削除対応をする会社が登場しています。「AVソリューション」(以下、AS)の運営担当にリベンジポルノの実例と被害に遭わないための対策を聞きました。

2017年頃からリベンジポルノの削除依頼が増加中

―― ASの業務内容はかなり独特だと思いますが、なぜそのような事業を始めたのでしょうか? 「私たちはそもそも、SNS上のなりすましや掲示板へのデマの書き込み、企業へのウソの口コミといったネット被害全般への対応をしていました。2014年頃に初めて、出演強要されたAVの削除相談があり、徐々にその件数が増えたので、事業の名前も今のものに変えました。リベンジポルノの相談は、2017年頃から年々増えています。これは、マッチングアプリが普及したことと関係があると思います。2020年では100件ほどがリベンジポルノ関連の相談でした」 ―― 2017年頃って、ちょうどティンダーなどのマッチングアプリが日本でも広まった時期ですよね。 「そうですね。それ以前にリベンジポルノの相談は全然ありませんでした。特に被害が多いのは、やはりマッチングアプリ経由での出会いですね。被害者はだいたい18歳~20代後半。マッチングアプリ以外では『元カレや肉体関係のあった人から被害を受けた』という内容ももちろんありますし、パパ活での被害もあります」

元カレにTwitterで動画を拡散された事例も

スマホ SNS―― 高校を卒業したばかりの若い子も被害に遭っているんですね。それでは、具体的な事例を聞かせて下さい。 「まず、元カレからの被害では、Twitterの捨てアカに行為中の動画をアップロードして知人を全員フォローする、という悪質な手口の相談がありました。22歳の女性でした」 ―― 最悪ですね。被害女性の周りの人間関係ごと壊そうとしてくるのですね。女性はどのようにアップロードされていると気付いたのでしょう? 「加害者は、わざわざダイレクトメッセージで動画を送ってくるようです。単にTwitterに投稿しただけでは、被害者は気付かないですから。捨てアカのサムネイルにも被害女性の画像を使ったりして、知り合いならすぐに分かるように作るんです。そういった相談は、Twitterのヘルプセンターに削除依頼し、加害者の名前が判明している場合は警察にも行くようにと伝えています。  Twitterの投稿は1回だけでも、バズってしまうとリツイートで拡散されてしまうこともありますし、データを保存して他の人がまたツイートすることもあります。だから、相談時にすでにTwitter上に大量にデータがあるケースもあります」
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マッチングアプリで出会った男に撮影を強要されて…
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