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コロナワクチンの後もマスクは必要?免疫はいつできる?医師が疑問に答える

 新型コロナウイルスワクチンの普及が徐々に進み、日本では現在約1750万人が2回接種を完了しています。ワクチン接種によって感染対策を強化できるという安堵の声もあがる一方、「なぜ2回も接種しなければならないのか」「ワクチンを接種した後はどのように生活を送ったらよいのだろう」という疑問や不安を抱える方もいます。
コロナワクチンなぜ2回必要? 接種後の生活について素朴な疑問を解決

写真はイメージです。(以下同)

 今日の日本に飛び回るこのような疑問を、医師たちによるプロジェクト「こびナビ」で解説してもらいましょう。「こびナビ」は、新型コロナウイルスやワクチンの正確な情報を、文章や動画で発信しています。 聞き手:石井 しおり(シグマ・セブン所属) 解説:木下 喬弘先生(こびナビ副代表) 救急専門医、外傷専門医、公衆衛生修士

ワクチン接種後も感染予防は続けて!

石井「高齢者の方のワクチン接種が始まっていますが、接種後は感染予防をしなくて大丈夫なのでしょうか?」 ワクチン接種後も感染予防は続けて木下「ワクチン接種後も感染予防はしっかりすべきです。コロナウイルスに対する免疫が作られ始めるのは、1回目の接種から1~2週間後。つまり、その期間までは、ワクチン非接種者と同じ免疫状態ということになります。  2回目の接種から更に1~2週間経過すると、95%の有効性が表れ始め、発症確率が接種していない人の1/20になりますが、感染する確率をゼロにすることはできません。たとえ接種済であっても無症状感染し、知らず知らずのうちに他の人にうつしてしまうことはあり得るのです。うつされた人がワクチン非接種だった場合、重症化あるいは命を落とす可能性もあります。  そうした事態を防ぐためにも、ワクチンを接種し日数が経過した方も、従来通りしっかりマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保って密を避けるなどの努力は必要でしょう」

ワクチン接種は1回目と2回目で役割が違う

石井「では、そもそもなぜワクチンは2回接種が必要なのでしょうか?」 木下1回目の接種である程度の『型』を覚えさせ、2回目の接種で『練習試合』をすることで、効果が強くなることがわかっているからです石井「2回接種することで、自分のバリアがより厚くなっていくイメージでしょうか?」 木下「はい、まさにその通りです」
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2回目を打つ最適なタイミング
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