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コロナ下でセックス回数は増えた?減った?コンドームの会社に聞いてみた

若者たちへの深刻な影響が心配される

 コロナ下でのセックス頻度は、結局、「あまり変わらなかった」と結論づけて良いのでしょうか。  もう一度、冒頭の調査結果に注目してみます。緊急事態宣言中「日本人1万人調査」で、セックス頻度が「増えた」と「減った」の差が最も大きかったのがじつは20代。男女ともに20代では2割近くが「減った」と回答していました。  新型コロナの影響が深刻化する直前の2020年2月に行われた「ジェクス ジャパン・セックスサーベイ2020」(調査対象:全国の20代~60代男女、有効回答数:5029人)によると、セックス経験者のうち最もセックス頻度が最も高い世代は20代で、直前1年間のセックス回数についての質問には、男女ともに約半数が「月2~3日以上」と回答していました。
ジャパン・セックスサーベイ 2020

出典:「【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ 2020」(データ提供:ジェクス株式会社) 

――緊急事態宣言中の「1万人調査」を見ると、コロナ禍の若年層へのインパクトが特に大きいように感じます。 ジェクス: ひとつ言えるのが、若年層の「新しい出会いの機会」は、確実に減っているということです。  近年、マッチングアプリ流行の傾向は見られるものの、新生活が始まった大学生や新入社員などがリアルな現場で人と集い、出会って、恋愛感情を温めることは難しくなっており、これは深刻なことだと思います。  もしかしたら、次回のセックスサーベイ(2024年実施予定)では、若年層の数字が大きく変化しているかもしれません。

マッチングアプリ流行以降、若者の短期恋愛が増えている

 じつは女子SPA!では過去にも、若者の短期恋愛が増えているという話を取り上げたことがあります。マッチングアプリなどの出会い系ビジネスが急激な進化したことで、付き合うことのハードルが下がったことが大きく影響しているというのです。 【参考記事】⇒「恋愛が3ヶ月しか続かない」マッチングアプリでスピード破局が増えている  婚活支援サービスの「パートナーエージェント」が20~39歳の男女2400人におこなった調査(2018年8月)によると、交際相手に突然別れを切り出された経験がある人は50%近く。突然別れを切り出されたタイミングは「6カ月以内」が50%以上。その中の13%は1カ月も持たずに別れています。
交際相手から突然の別れ話

出典:パートナーエージェント「『交際相手から突然の別れ話』に関するアンケート調査」

 あくまで推測ではありますが、新型コロナにより影響を受けたのは元々カップルだった男女のセックスではなく、「これからカップルになる可能性があった人たち」だったのかも。数年後の婚姻数や出生数に、何らかの影響が表れてくる可能性もありますね。 【ジェクス】 医療機器であるコンドーム「グラマラスバタフライ」「ZONE」、ChuChu哺乳瓶など育児用品の製造販売をおこなう。「愛のそばに いつも」をテーマとし、人生の中で育む様々な愛に寄り添った商品展開が強み。 <取材・文/北川和子>
北川和子
ライター/コラムニスト。商社の営業職、専業主婦を経てライターに。男女の働き方、家族問題、地域社会などをテーマに執筆活動を行う。
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