「FCに入っていちばん嬉しいのは、やっぱりコンサートの優先申し込みができることですね。私は、そのために入会した感じです。申し込めるからといってかならずしも当たるわけではないですが、
勝負の土俵に立てることがまずは嬉しいです……って、嬉しさのハードル低すぎですかね(笑)」(スミカさん)
FCに入ったばかりの人は、「これでコンサートに行ける!」と胸ふくらませるものだと思います。「もちろん抽選だけど……私は当たる!」と、期待するのもごく自然。“落選砲”を浴びてはじめて「マジかよ!?」と青ざめ、長い戦に歩み出てしまったことを知るのです。
私も、はじめて入ったFCではじめて申し込んだコンサートは全滅し、しばらく立ち直れませんでした。ですが今では、笑ったり泣いたりしながら往くのが、ファン道なのだと悟っています。
「友だちとLINEはするけど、年賀状などはすっかり出さなくなりました。もちろん、人からも来ません。でもでも! お正月にはジャニーズから年賀状が届くし、誕生日にはバースデーカードも来ます。
今や、自分宛てに郵便で愛を届けてくれるのはジャニーズくらいなので、じわじわ嬉しいです」(ミトミさん)
これは私も実感します。誰に忘れられていても、FCに入っているジャニーズからは、律儀に新年の慶びや誕生日を祝うカードが送られてくるのです。自担の笑顔の写真が添えられたそれは、「ひとりじゃないよ」と言ってくれているようで、しみじみと嬉しい。「心のライフラインになってくれているな」とも思える、救われるサービスです。
ほかにも「ファン参加の番組協力に応募できる」「10周年などの記念にグッズがもらえる」「ファンツアーでヲタ友ができた」など、FC会員ならではの喜びはたくさんあります。
ジャニーズでも、それ以外でも……あなたも何かのFC会員として、楽しんでいますでしょうか?
<文/みきーる イラスト/二平瑞樹>