Human

障害や傷跡のある子供に“そっくりの人形”を作る女性。「感動で泣いた子もいました」

ユニークな見た目の子どもたちへのステレオタイプ

Hal, 4

Halくん(4歳)

――ユニークな見た目の子どもたちに対するステレオタイプはいまだに存在すると思いますか? エイミーさん:はい、あります。先ほど言ったように、社会に生きるすべての人に居場所があるべきです。ですが、良くも悪くもテレビ、映画、雑誌、書籍などのメディアには、人に対する見方や捉え方を左右するパワーがあります。  たとえば、車椅子に乗った子どもの主人公が登場している絵本を見た人は、自然とその本が差別や困難、車椅子に関するものだと思うでしょう。その子どもは、世の中に当たり前にいる存在として認識されないのです。
Ryann, 5

Ryannちゃん(5歳)

 さらに、私たちが使う言葉もステレオタイプを生むと思います。大人はよく「あの子はなんでこんなにもおかしいの」と感情的になって言いますが、子どもたちはこういった言葉を聞くことで、固定観念が植え付けられるのです。

すべての子どもたちが美しい存在である

Leah, 10

Leahちゃん(10歳)

――自分そっくりの人形をもつことでどのような影響がありますか? エイミーさん:受け取った子どもやその周りにも影響を与えられると思います。そして人形を作るだけでなく、実際に受け取った子どもと人形の写真を世の中に見せることも、大きな意味があると思います。  すべての子どもたちが美しい存在であることを示し、現状の問題について考えるきっかけにつながると嬉しいです。また親御さんは、子どもとインクルージョンとはどういうものか、どのように多様な社会を実現していけるのかについて話し合う機会となることを願っています。
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誰もが居場所のある社会になってほしい
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