「いいね」が増えても、“奇跡の一枚”は結婚が遠のく
最近はスマホで簡単に肌をきれいにしたり、小顔補正や目を大きくする加工もできるようになりました。特にアラフォー以上の女性に多いのが、会ったら本人と気が付かれないほど別人の写真を使っているケース。

左の写真は画像加工アプリ「SNOW」でsugarというフィルターを使い、顔と目と眉毛を加工したものです。右が被写体になった私の、加工ナシの状態です。左の写真で「いいね」を送って、デートで右の女性が現れたら、「写真詐欺」と思うでしょう。
女性の場合、会ってもなかなか2回目に進まないとしたら、「写真の盛りすぎ」も疑ってみましょう。「いいね」を最大化する若々しい写真を使っても、会ったら別人……では恋愛や結婚に至らないのです。
シンさんによると、画像加工アプリで小顔にすると顔回りの背景画像が粗くなるそうです。また、
暗い写真をスマホ加工で明るくすると肌がくすむそうで、明るい午前中に撮影するか照明で明るくすると自然でキレイな肌に見えるのだとか。元の状態があまりよくないのを加工でよくしようとしても大変なので、やはり
良い環境で撮影するのが、素敵な写真のポイントだそうです。
これはヘアメイクや服装でも同じことが言えます。メイク付きで写真撮影をしてもらっても、普段メイクが下手ならば「会ったら別人」になってしまう。自己流メイクに自信がないなら、婚活を機会にメイクも習った方がいいでしょう。
顔のパーツはそのままに、光・姿勢・撮影場所で好印象を作る
婚活やマッチングアプリ用に、写真撮影をしてくれるサービスも増えました。迷ったらそういうサービスを使うのもおすすめです。

フォトグラファーのシンさんに、緑豊かなカフェのテラス席で撮影してもらったものが左の写真です。右は本人です。肌の質感が消えない程度に美肌補正もしてもらいました。これなら、会って別人とまでは思われないでしょう。
シンさんいわく、カフェで撮影したような写真は、リラックスして自然体だけれどもデートもイメージしやすいのでお勧めだそうです。
ただし、撮影時はお店選びも注意したいところ。目の前に話題のスイーツがあったり、ものすごくインテリアが洗練されたお店だったりすると、男性に「この女性はデートのお店選びに注文が多そうだな」という印象を持たれることもあります。
また、写真映えをよくするのであれば食べ物の色もカラフルな方が華やかさは出ます。実は今回の写真、撮影したのはインド料理店でした。

ナンがドーンと手前にあったの(右写真)をよけて、他のカレーと入れ替えました(左写真)。初デートがカレー屋でもOKという方は、ナンをそのままにしても良いと思います。
優子さんはその後カメラマンを探し、デートで行きたい横浜のみなとみらいで写真を撮ってもらいました。やがて、何度か会っている男性もできたそうです。

「たかが写真」じゃないのです。一生続く縁につながるかもしれない大事な一枚なのです。相手に気を配って、大切に撮影してみませんか?
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
【取材・撮影協力】
シンフォト
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ダメ写真:“奇跡の一枚“
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ダメ写真:マスクをした写真、後ろ姿の写真
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ダメ写真:暗すぎ、ピンボケ、粗すぎる写真
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ダメ写真:画像加工アプリでの“仮装”やスタンプ
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ダメ写真:あからさまな自撮り写真
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自然体の写真
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自然体の写真(ナンなし)
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<取材・文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:
@koakumamt