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自分を偽りながら50回お見合い。“昭和”な結婚相談所に振り回された女性の嘆き

 こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。  北関東出身の看護師の恵理さん(33歳・仮名)は明るくて華やかで可愛らしく、高校時代から身近な環境で彼氏がいたモテる女性でした。しかし婚活で苦戦し、婚活歴は2年で訪れた結婚相談所は3社。“仲人ガチャ”に翻弄された、彼女の婚活についてお話しします。

高望みもしていない、共稼ぎ希望のモテ看護師

 決して高望みをしていたわけでもない恵理さん。結婚後も仕事は続ける予定で、相手の学歴・年収はさほど気にせず、相手への希望は子どもを望むことと、一緒に居て楽しい男性に出会いたい、ぐらい
看護師

写真はイメージです(以下同じ)

 元カレ達と別れた理由を聞いても、問題があるように見えません。地元の病院を辞めて東京の病院に就職することをきっかけに別れた彼氏がいたそうです。30歳の時に、東京出張の度に食事をしていた地元在住の同級生と付き合うことになります。相手からプロポーズされ「一緒に地元で暮らそう。考えておいて欲しい」と言われたそうですが、東京の仕事にやりがいを感じていた恵理さんは断り東京に残ることを選択しました。  もうすぐ31歳。看護師だからこそ、子どもを望むのなら時間があまりないことは分かっていました。仕事関係者からの紹介で全国仲人連合会加盟の結婚相談所に登録します。 「あの時は結婚相談所はどこも同じだと思っていました。今思うとプロフィールはスカスカだったし、仲人に質問してもレスポンスは遅く片手間でやっている感がありました。お見合いも相手からドタキャンされて謝罪もなく、そこはすぐ辞めました」  こうしているうちに31歳になってしまいます。

結婚相談所のYouTubeで「婚活で選ばれる女とは」を学ぶ

 婚活について調べているうちにIBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所が運営するYouTubeチャンネルにたどり着きます。 「男から選ばれるために女は痩せろ」「髪は巻け」「婚活用のワンピースはこれ」「いい男とはこういう男だ」「収入が高い男と結婚したいなら他の条件捨てろ」。はっきり断言するため説明が分かりやすく、感銘をうけたそうです。とはいえ料金も高額なので、入会検討のために視聴者向けに開催されるセミナーに参加したそうです。  会場には大勢の参加者がいて、「会員も多いのにちゃんと一人一人の質問に答えてくれるんだろうか」と思ったとか。 セミナー 仲人は、いかに自分が成婚させてきたのか、他の結婚相談所との違いを解説します。 「私は経験が長いから相性がいい人が分かるの。たくさん申し込みが来ても、うちの結婚相談所は誰とお見合いするか私が選んでお見合いしてもらいます」  その話を聞いてモヤっとしたそうです。「いろんなチャンスがあるかもしれないのに、そんな結婚相談所が勝手に相手を決めるのってどうなんだろう」と思い入会しませんでした。  迷っていた時、友達がかつて入会していた、50代女性が一人で運営しているIBJ加盟の結婚相談所を紹介されます。友達は結局、相談所外で出会った男性と結婚したのですが、その後も付き合いがあるぐらいなので「いい人なのは間違いないだろう」と思ったそうです。 「もう32歳で、どこの結婚相談所がいいか分からなかったのでそこに入会しました」
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土日にお見合いを6回こなす、怒涛の婚活がスタート
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