特に米メディアが関心を示したのは、味の要(かなめ)となる「キユーピーマヨネーズ」。
エミリーさんが9月21日にレシピ動画を投稿した直後から「kewpie mayo」で検索する人がアメリカ国内で急増。関連して検索されたキーワードには、「where to buy kewpie mayo(キユーピーマヨどこで買える?)」「what is kewpie mayo(キユーピーマヨって何?)」が含まれ、いかに人々が「キユーピーマヨネーズ」に関心を持ったかが伺えます。
ブームを検証するために話題のサーモン丼を作ってみたという『TODAY』の記者は、その味を「100万回Yes!と叫びたいほどの旨味が凝縮されている」と絶賛。キユーピーマヨネーズについては、「赤ワインビネガーやライスビネガー、マスタード粉などが含まれているため、ご飯に混ぜるとほのかなクリーミーな味わいになる」と紹介しています。
以前からキユーピーマヨネーズに注目していた『スリリスト Thrillist』は、昨年10月の記事で「全卵を使用するアメリカのマヨネーズと違い、キユーピーは卵黄のみを使用するため、黄金に輝く美しい色とカスタードのようなふっくらとした食感を与える」とべた褒め。
「キユーピーはマヨネーズの王様」(サクラメントの寿司職人)、「他のマヨネーズよりもリッチでクリーミーな味わいのキユーピーは、それひとつで味を表現することができる調味料」(ロサンゼルスの懐石料理店シェフ)と、プロからも評価の高いことを紹介していました。

(画像:米国Amazon販売ページより)
ちなみに、日本のキユーピーマヨネーズは通常450gで402円。米国では500gがスタンダードサイズで、6~10ドル(約680~1135円)と買う地域・場所やサイトによって価格が変わってきます。
今はアジア系マーケットだけでなく、通常のスーパーでも買えるようになったと言いますが、米国のアマゾンをのぞいてみると、少し割高でも3本セット(約20ドル)や6本セット(約50ドル)などで箱買いしている人も多いよう。
アメリカで一般的に流通している「ヘルマン」や「クラフト」のマヨネーズは850gで3.50~4.50ドル(約398~511円)とコスパがいいため、それに比べてキユーピーは少々ぜいたく品ですが、これを機にキユピー派の“マヨラー”が米国にも増えそうです。
Sources:「
Today」「
Style Caster」「
Thrillist」
<文/橘エコ>
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アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。