――たしかに、女性に比べて家庭のことを相談する男性は少ないイメージです。
北川「男性の依頼が少ないもう1つの理由に、夫は妻の不倫に気付かないというのもあります。不倫をされたサレ夫さんたちのお話を聞いていると、妻の怪しい行動に気付くのが遅い方がとても多いんです。心のどこかに『
うちの妻が不倫なんてするわけない』という気持ちをお持ちなので、妻が明らかに怪しい行動をとっていても疑うことをしないんです。
とあるサレ夫さんは、妻がママ友と飲みに行くと言って家を出たあとに、自宅のベランダから玄関を出る妻を見ていたそうです。すると、妻は自宅付近に停まったいかついワンボックスカーに乗り込んだと言っていました。私が『
それはおそらく不倫相手ですね』と言ったところ、サレ夫さんは『
でも、本当にママ友が車で迎えにきていたのかもしれないし…』と妻をかばっていらっしゃいました。怪しいと思って依頼にきているのに、確実な証拠が出るまで妻の行為を認められない方は多いんです」
――いかついワンボックスカーで、飲み会に迎えに来るママ友……。
北川「事実と向き合いたくないというのもあるのだと思います。私からすれば自宅付近まで不倫相手に迎えにこさせるなんて、妻と不倫相手はかなり深い関係で、妻は夫のことを相当ナメているなと思いました。どうせバレないと思っているんでしょうね。調査をしたところ、案の定妻は不倫をしていました。あっという間に真っ黒の証拠が取れました」