
写真はイメージです。(以下同じ)
そんな中、彼女から1通のメールを受け取ったサチさん。内容は「新作アルバム発売記念としてメンバーとソウルのホテル貸し切りパーティーに参加できるらしい」というもの。その参加条件はCD購入枚数の上位50人に入ることで、
通常200枚購入は必須。メンバーと会うことしか頭になかったサチさんは、どうしても行きたいと韓国人女性に伝えたそうです。
すると彼女はURLを送ってきたそうで、アイドルの所属事務所が購入枚数を把握するために専用ページからしか購入できないのだと説明されました。特に疑問を持たなかったサチさんは、すぐにURLへ飛び、個人情報を入れて、
指定口座に数十万円を送金したそうです。
「もちろんいつもの推し活で給料はカツカツで、貯金もなかったので、軍資金はアコムで調達しました。推しのためなら後先考えないで行動できてしまったんですよね」

1週間後、サチさんの実家に韓国から荷物が届いたそうです。200枚もCDが入っているとは思えない大きさの荷物に疑問を持ちながら開封すると、
たった1枚だけCDが入っていました。
何かの間違いだと思い、購入したページを開こうとするも、ページが封鎖されているというメッセージが表示され、教えてくれた韓国人女性に話を聞こうと電話をしてもつながることはなく、メールもエラーで返ってくる始末。
「最初は今自分がどのような状況におかれているのかが分かりませんでしたが、しばらくしてことの重大さに気づいたんです。血の気が引くという感覚はまさにこのことなんだ、と変に冷静になっていた自分だったのを覚えています」
もちろん「HALO」のせいではなく、その韓国人女性が詐欺組織のメンバーだったのでしょう。