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佐々木蔵之介までも。“独身俳優”の結婚で、ファンがダメージを受ける理由

最近の佐々木蔵之介、お父さん役が続くなぁ~と思ったら、結婚の報告だ。
佐々木蔵之介

撮影/望月ふみ

2021年夏に放送された「IP~サイバー捜査班」(テレビ朝日)は新人刑事に父親ではないかと疑われているベテラン刑事。続いて10月からはじまった「和田家の男たち」(テレビ朝日)、三代続いてジャーナリスト一家で父は新聞記者、自身はテレビ局報道マンで息子はネット記者という役どころ。 このお父さん役の連続は伏線だったのか(別にすぐに父親になるだろうと予想しているわけではありません)。

“大物独身俳優”という存在

「私も53歳の、もういい歳です」と結婚報告で自身をこう語った佐々木蔵之介は、世間から“最後の大物独身俳優”のひとり視されていた。 この“大物独身俳優”という存在は、2015年の福山雅治の結婚が所属事務所アミューズの株価を下げるほど社会的影響が大きかったことをきっかけに注目されていた。 その時は、佐々木蔵之介の他に玉木宏、竹野内豊などが残された希望とされていたが、2018年に玉木宏が結婚し、最近はジャニーズまで続々結婚するようになった。2021年9月、相葉雅紀と櫻井翔の同時結婚発表はかなりの衝撃だった。

俳優の結婚で、一般人がショックを受ける理由

異性を顧客にした人気商売をやるには独身であるべきという暗黙の了解が徐々に崩壊しつつあるとはいえ、独身男性俳優の経済効果および精神的影響力はやはり見過ごせない。 独身俳優が結婚するたびに「会社早退します」「会社休みます」などという言葉がTwitterをにぎわせる。今回の佐々木の結婚報告でも「もうダイエットしなくて済む」みたいなTweetがあったことがネットニュースで取り上げられていた。そもそも芸能人と一般人、住む世界が違うのになぜ日常生活が継続できないほど、日本の経済を揺るがすほどのダメージを覚えてしまうのか。 そういう熱狂的なファンたちのために、俳優たちが結婚しないとはナンセンスともいえる。ただ、こんなふうに考えてみたらどうだろう。日本人はそれだけ貞淑なのである。

既婚者に熱く甘い感情を抱くのは憚られる

佐々木蔵之介

撮影/望月ふみ

関わる可能性が100パーない相手でも結婚している人に熱く甘い感情を抱き、時に妄想の相手にすることは憚(はばか)られる。 独身で未だ誰のものでもない(わけでもないとは思うが便宜上いないとされているとして)人なら一応、自由に好きでいられ、万が一の可能性――例えばお芝居を見にいったら隣の席に座っていて……とかものすごく熱心にファンレターを書き続けたらそれを読んで気に入ってくれて……とかいうような奇跡の出会いがあるかもしれない(ありません)。 独身俳優を推し、その人が結婚すれば落胆するのはそれなりの節度ゆえということにしておくしかないだろう。
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玉木宏、西島秀俊、三浦翔平、田中圭、松坂桃李も幅を広げた
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