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死者9人の米音楽フェス。「圧死しかけた」9歳男児の親が人気ラッパーを提訴

「観客をあおった」「事故発生後もそのまま続けた」観客ら訴え

 この事故をめぐっては、エズラ君の両親以外にも、30人以上が訴えを起こしている。原告側は、トラヴィスをはじめ、トラヴィスのレコード会社やライブ・ネイション、そのほかの運営会社が、適切なセキュリティー対策を実施しなかったとしている。訴えた観客の1人は、「群衆がどっと押し寄せてパニック状態になった。警備員に助けを求めたが無視された」と主張しているという。  さらに、このフェスでパフォーマンスした大物ラッパーのドレイクも「観客をあおった」として、トラヴィスとともに訴えられている。  また原告側は、事故が発生した後も、トラヴィスが40分以上にわたりパフォーマンスを続けたと主張。過失及び重度な過失行為に値すると訴えている。

過去にも観客をあおって大事故に

 トラヴィスは事故後、ツイッターで声明を発表。「昨夜の出来事にひどく打ちのめされています」としたうえで、地元警察の捜査への全面協力と、被害を受けた家族への支援を約束した。  その後、この事故で亡くなった人の葬儀費用を負担することや、観客全員にチケット代の払い戻しを行うこと、今回の件で精神的ダメージを受けた人に無償でセラピーを提供することも発表した。  ただ、トラヴィスは過去にも、自身のコンサートで暴動を扇動したとして、逮捕されたり、裁判沙汰になったりしている。なかには、観客の男性がバルコニー席から落下して、背骨などを骨折したケースもあったという。その男性は、半身不随となり、車椅子生活を余儀なくされていると伝えられている。 「過去の経験から学び、しっかりとした安全対策を講じていれば、防げたはず」。そんな怒りの声が、あちこちからあがっている今回の事故。現地時間11日には、集中治療室で治療を受けていた22歳の大学生が亡くなったことが発表された。この事故による死者数は9人となった。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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