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捨てられたレタスの葉をもらって帰る…元夫によるDVの苦悩を明かす女性

一人目の夫が突然、他界

 ある日、市川さんの一人目の夫Aが心臓発作で他界したとの連絡が届きました。偶然と思いたいところですが、その直後から当時の夫Bの様子がおかしくなったといいます。 「一人目の夫Aが亡くなった数週間後に、Bが仕事に行かなくなりました。明確な理由はわからないのですが、急に怒鳴ったりものを投げ出して暴れたり、とにかく人格が豹変したようでした」  Bは精神科の医師により、うつ病と診断されました。仕事を辞め、家にこもるようになったため、市川さんは最小限の生活費だけでも稼ごうという思いから、昼間から夜、そして深夜から朝までと、バイトを掛け持ちして働いていました。

DVはひどくなる一方…命の危機を感じ離婚

暴力、モラハラ、DV被害女性 夫Bの症状は悪化し、市川さんへのDVは加速していきました。 「ある日、料理をしないBがいきなり包丁を研ぎ出したのです。何も起こりませんでしたが、衝動的な暴力、暴言が著しかったこともあり、最悪の事態も考えるようになりました」  市川さんはBを病院に連れて行くこともできず、友人に相談することにしました。 「友人からは、一人目の夫Aの霊がついている可能性があると言われ、知り合いの占い師を紹介されました」  まさかとは思いつつも占いに行くと、驚きのことを伝えられます。 「夫Bには、死んだ元夫Aの霊がついていると言われたのです。そこでお祓いをしてもらうと、信じがたいのですが夫Bは落ち着きを取り戻しました。以前のように暴力を振るうことはなくなりましたが、暴言は続きました」  暴言を吐かれる市川さんの姿を日々見ていた子どもたちから「一緒に住めない」と伝えられ、市川さんは子どもの意思を尊重し2度目の離婚を決意。  シングルマザーとして子どもたちを守る覚悟をし、経済的にはギリギリながらも、以前よりは平穏な生活を過ごしています。 【他の回を読む】⇒「お金がない…女の生活苦シリーズ」の一覧はこちらへ 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ <取材・文/Honoka Yamasaki>
山﨑穂花
レズビアン当事者の視点からライターとしてジェンダーやLGBTQ+に関する発信をする傍ら、レズビアンGOGOダンサーとして活動。自身の連載には、レズビアン関連書籍を紹介するnewTOKYOの「私とアナタのための、エンパワ本」、過去の連載にはタイムアウト東京「SEX:私の場合」、manmam「二丁目の性態図鑑」、IRIS「トランスジェンダーとして生きてきた軌跡」がある。また、レズビアンをはじめとしたセクマイ女性に向けた共感型SNS「PIAMY」の広報に携わり、レズビアンコミュニティーに向けた活動を行っている。
Instagram :@honoka_yamasaki
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