「ようやく食べ終わって、ソファで『早く胃袋こなれないかな』と思いながら過ごしていると、『杏さん、甘酒美味しかったんでしょう?』と言って、義母が大きなマグカップいっぱいの甘酒を出してきたんです。なんのいやがらせかと思いました。いや、好意なんですけど…。

そもそも甘酒ってそんなに大量に飲むものでもないような……しかもすでに水も入らないくらいおなかいっぱいなんですが。それでも好意を断るわけにもいかず、修行のようにすべて飲み干しました。もしも残したりしたら『神社の甘酒は美味しくても、うちの甘酒は口に合わなかったのかしら……』とか思われそうで怖くて」
その場はうまく取り繕った稲田さんでしたが、大変だったのはその後です。
「家に帰ってから猛烈に吐きまくって、3日間寝込みました。それ以来、甘酒の匂いをかぐだけでも気分が悪くなります」
甘酒が一生のトラウマになってしまったもよう。気遣いはもちろんしなければいけませんが、3日寝込むほどストレスだったのでしょうか。その後、結局は離婚してしまったという稲田さん。まさか甘酒が原因??
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<文/和久井香菜子>
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