「お弁当はおにぎり2個だけ」遠足ルールに物議。最高のおにぎり弁当を作ってみた
先日ツイッター上で注目を集めた話題があります。それは、幼児園児の子どもを育てるお母さんによる投稿で「息子が通う幼稚園では、遠足ではお弁当は必ずおにぎり2個だけという決まりがある」というものでした。
このお母さんは「可愛いおかずを入れてあげたい気もする」としながらも、「先生の負担もあるし、家庭による差も少ないし良いやり方」とコメントしていました。
このツイートはSNSやネット記事を通じて話題になり、反応の多くが「キャラ弁のプレッシャーを感じなくて済むからありがたい」など、肯定的なものでした。
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私自身、保育園児の子供を育てる母として、このようなルールがあることをはじめて知りました(我が子の園では、“本人が食べやすいこと、残さない量にすること”の留意事項以外、特別なルールは一切ありません)。
そして集まっていたコメントを拝読し、複雑な気持ちになりました。キャラ弁など、凝ったお弁当を頑張って作っているお母さんを否定するようなものもあったからです。みなさんいろんなお立場で、いろんな状況の中で生きているわけですし、問題の善悪を決めたり誘導に参加するつもりはありません。
しかしここで強く実感したのは、ルール云々の話ではなく、「おにぎりの名誉を守りたい」ということでした。“おにぎり2個”をネガティブに捉えることなく、純粋に「おにぎりってやっぱりおいしいよね!」という喜びを確認したくなったのです。
そこで今回は、おにぎりの魅力を再発見!「心にしみる“おにぎり2個弁当”」を3例、紹介したいと思います。あくまでも参考例として、最高のおにぎり弁当を考えるきっかけになれば幸いです。
はじめに紹介するのは、定番の「炊き込みごはん(いわゆる五目ご飯と言われるジャンル)」を追求したおにぎりです。
鶏肉を主役に根菜類やきのこ、こんにゃくなどの具材を加えて炊き上げた“おこわ”がベースになりますが、もっとも重要なのが、「味付け」と「米の配合」。冷めたときにも旨味やコクをしっかり味わえること、全体としてベチャベチャしないことを目指してレシピを精査しました。
冷凍・解凍した際の劣化防止のため具材は、鶏、人参、ごぼう、油揚げの4種。アレンジとして海苔を巻いたり、梅干しを中に加えるのもオススメです。
【「鶏おこわおにぎり」のレシピ(米3合分)】
鶏もも肉(小口切り)…250g
もち米…2合
うるち米…1合
しょうゆ…大さじ1+3
みりん…大さじ1+3
料理酒…大さじ1+3
ニンジン(粗みじん切り)…1/2本分
ごぼう(ささがき)…1/2本分
油揚げ(粗みじん切り)…1/2枚
1.鶏もも肉にビニール袋に入れてしょうゆ、みりん、料理酒を各大さじ1ずつ加えて下味をつける(前夜に仕込んでおくのがオススメ。当日の場合は最低30分なじませる)
2.米を研いで水切りしている間にニンジン、ごぼう、油揚げを準備する。
3.炊飯器の釜に米を入れて、残りの調味料を加え、水を“おこわ3合ライン”まで注ぐ。普通の白米ラインだと水が多すぎるため、少なめにするのがポイント。
4.その上にニンジン、ごぼう、油揚げ、鶏もも肉(つけ汁ごと)を乗せ、炊飯ボタンを押す。
5.そのまま食べるのもおいしいが、おにぎりにする場合は1個分を器によそい、粗熱を取ってから握る。
おにぎりの名誉を守りたい!最高のおにぎり弁当とは
①おかずナシが気にならない!丁寧に作る「鶏おこわおにぎり」
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