――そもそも普段から子どもにおこづかいはいくらあげるのがよいのでしょうか。
八木「こちらも、各家庭で事情が違うので『〇〇円が良いです』などと言えないのですが、先ほども紹介した金融広報中央委員会のおこづかいの調査データを見ると、
平均で小学生は毎月1,000円、中学生で2,500円、高校生では5,000円ほどのおこづかいをもらっていることがわかります」
――平均値を参考に、おこづかいの金額を決めるのが確実でしょうか。
八木「先ほどのデータはあくまで平均値です。平均値だからと言ってこの金額をそのまま真似するのではなく、この数値を判断材料にしていただき『
自分の家はどうするか』ということを考える必要があります」
――自分の家はどうするかと考える際に、考慮するべきことはありますか。
八木「各家庭のお子さんに適したおこづかい金額というのは、お子さんが置かれた環境によって異なります。お子さんが通っている学校が私立か公立かでも変わってきますし、習い事をされているお子さんの場合、習い事先でちょっとした食べ物や飲み物を買うお金が必要という場合もあるかと思います。
生活環境が違えば、必要なお金の金額も変わるので、まずは今まで親が支払っていた物を洗い出してみてください。その上で、
親が払っていた物の一部をおこづかいとして渡して、子どもにやりくりを任せてみることをおすすめします」