悩む…お年玉・おこづかいって何円渡せばいいの?|お金のプロに聞く
金額を低く見積もらないように注意
八木「そうなります。子ども自身もおこづかいを渡されて、全ての出費をマネジメントするのは難しいと思います。『毎月買っている本や漫画代はお母さんが払うから、お友達と遊ぶ時のお金は自分のおこづかいから出してね』というように、子どもに任せる部分を決めます。その上で、お子さんが友達とどこに遊びに行って、いつもいくらぐらい使っているのかを考え、そこからおこづかいの金額を設定するのがよいと思います。
あまりにも金額を低く見積もると毎回遊びにいくお金が足りなくなって、結局おこづかいを追加で渡すことになります。また、子ども自身もおこづかいのやりくりが楽しくなくなってしまいます。一方で金額が多すぎると無駄に使うお金が増えるだけなので、そういう意味でも子どもが何にどれくらい使っているかということを確認することが大事です」
おこづかいをあげても、いきなり全額を子どもにやりくりさせるのではなく、必要な部分を親が決めることが大事だと知りました。では、実際におこづかいの範囲と金額を決めたら親はどこまで関与するべきなのか、次回は子供とお金の見守り方について引き続き八木さんにお話をお聞きします。
【八木陽子(やぎ・ようこ)】
キッズ・マネー・ステーション代表。2005年からお金教育・キャリア教育を普及する「キッズ・マネー・ステーション」を主宰し、2020年現在、約300名の講師たちが所属し、全国の小・中・高等学校にて授業や講演などの活動実績が多数。2017年度4月から使用される文部科学省検定の高等学校家庭科の教科書に日本のファイナンシャルプランナーとして掲載される。
<取材・文/瀧戸詠未>瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB


