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投資の極意を教えます。2022年の注目ポイントは2つ

自分の思いに素直になるのがオススメ

 例えば、200万円で投資したものが、今や400万円の評価額となり大儲けとなっているという資産があった場合はどうすれば良いのでしょうか?  私がオススメするのは、自分の思いに素直になるということです。上がるかもしれないし、下がるかもしれない。それが素直な結論です。  上がるかもしれないし、下がるかもしれない。そのような思いであるならば、例えば、半分だけ売って、半分は持ち続けるという、どっちつかずの結論を出すのはどうでしょう?  400万円の半分は売却してしまう。一体どうなるでしょう。
投資

写真/PIXTA

 売買の手数料や税金などは考えなくてはいけませんが、それを除いて考えると、200万円は現金化するわけです。これで投資資金は回収したことになります。残りは儲けの部分です。もう絶対に損することはなくなったのです。得する金額がどれだけ大きいかということになります。  来年も株価が上がっていけば、その恩恵に預かれます。この時にはきっとこう思うでしょう。ああ、全部売ってしまわなくてよかった。  反対に株価が下がってしまったなら、どうでしょう? ああ、半分売っておいて利益を確定しておいて良かった。こうなるのではないでしょうか?  リスク資産を半分にするということは、儲けも、利益が減っていくのも半分になる。もちろん、考え方によって、半分ではなく、3分の1だけ売却し利益を確定させる、リスク資産は大幅に縮小させ、3分の2を売却してしまうという方法もあります。

経済や市場のことを調べつつ、自分の欲望をどうコントロールするか

 市場に左右される株式などのリスク性資産を持っている時には、もっと上がる、もっと儲けたいという思いと、下がる可能性と不安とのせめぎ合いとなるものです。専門家でも、市場動向についての見解は様々で、外れることもよくあります。  経済や市場のことを調べ勉強しつつ、自分の欲望をどうコントロールして判断していくか。案外それこそが、あとでニッコリするためのとても大切なポイントなのかもしれません。 【他の記事を読む】⇒シリーズ「女性が一生、お金に困らないためのレッスン」の一覧はこちらへどうぞ <文/佐藤治彦>
佐藤治彦
経済評論家、ジャーナリスト。1961年、東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、東京大学社会情報研究所教育部修了。JPモルガン、チェースマンハッタン銀行ではデリバティブを担当。その後、企業コンサルタント、放送作家などを経て現職。著書に『年収300万~700万円 普通の人がケチらず貯まるお金の話』、『年収300万~700万円 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』、『しあわせとお金の距離について』『急に仕事を失っても、1年間は困らない貯蓄術』など多数 twitter:@SatoHaruhiko
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