さらに、3人目の告発者も現れた。ニュースサイト『デイリー・ビースト』は、2010年にニューヨーク市内のレストランで働いていた女性が、クリスから性的暴行を受けたことを告発する記事を掲載した。
当時18歳だったエイヴァ(仮名)という女性は、
勤務中と勤務後にクリスから身体を触られたと告白。勤務が終わった後には、クリスに性的行為を求められたという。「私がノーと言って断る声は聞こえなかったようだが、場所を変えましょうという言葉は聞こえたみたい」と語った女性は、場所を変えようと提案することで、その場をしのいだと明かしている。
実は
1990年代には、クリスが当時交際していたモデルのビヴァリー・ジョンソンに暴行したと取り沙汰されたことも。クリスは、ビヴァリーに「殺してやる」などと脅迫していたようで、一時は接近禁止命令が出されたこともあったという。
SATCでは、サラ・ジェシカ・パーカー演じる主人公キャリーの恋人で、のちに夫となるミスター・ビッグ役を演じ、世の女性たちの心をわしづかみにしたノース。ハンサムで知的、かつダンディともっぱらの評判だったが、それも単なるイメージだったということか……。
ノースは
「告発の内容は虚偽」として、疑惑を完全否定する声明を発表。また「女性たちと合意があった」とも釈明している。
そうした中、SATCと続編のAJLTで共演した女性キャストたちが、共同で次のような声明を発表した。
「クリス・ノースに向けられた疑惑を知り、私たちは深い悲しみを感じています。
自ら名乗り出て、つらい経験を告白した女性たちを、私たちは支持します。とても難しいことだったに違いありません。私たちは、声をあげた彼女たちを称賛します シンシア・ニクソン、サラ・ジェシカ・パーカー、クリスティン・デイヴィス」
ドラマでパートナー役を演じ、私生活でもノースと仲が良いというサラ。その動向に注目が集まっていたが、シンシアやクリスティンとともに、性的暴行被害を訴えた女性たちを支持するという姿勢を明確にした。