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なぜ?なごやかなZoom飲みで「友達を失った」女性。ビデオ会議の怖い“落とし穴”

一方的に友人を嫌いになってしまった

 5時間気を張り続ければ、それは疲れて当たり前ですよね。 休憩 疲労 疲れきっぱり色々断れたり、ハッキリ言えたり、自分のペースで楽しめる人たちにはこの気持ちは分かってもらえないかもしれません。でも、私みたいに向いてない人もいるんです。  その友だちカップルからは2回くらいZoom飲みに誘われて、もう1回は参加しましたがやっぱり気疲れが半端なくて。むしろ『なんで私にも気を遣ってくれないんだろう』『相手がいるのに、自分たちの世界に浸れるんだろう』って、相手への負の感情が大きくなってきてしまって……。勝手に嫌いになってしまい、今はリアルでもネットでも音信不通状態にしています。まさか、Zoom飲みがきっかけで友人を失うとは思いませんでした」  Zoom飲みがきっかけというか、遅かれ早かれ波長が合わないその友人とは疎遠になっていたかもしれませんね。

アメリカの研究者も“ビデオ通話疲れ”に注目

 ちなみに、世界にはZoomやオンライン会議などのビデオ通話による“Zoom疲れ”を研究しているチームも存在します。  米スタンフォード大学仮想ヒューマン・インタラクション・ラボ創設ディレクター、ジェレミー・ベイレンソン教授らの研究報告によると、実際に人と人が対面で会っているときは、私たちは無意識でジェスチャーやボディーランゲージで相手に様々な情報を伝え、相手も無意識でそれを受け取っているそうです。ただそれがビデオ通話になると、ジェスチャーが大げさになったり、大きくなってしまうことで必要のない精神的カロリーを消費してまっているとか。 オンライン 他にも、カメラに映る範囲に範囲内に自分自身を固定しなくてはならないことや、自分の顔を見続けながら会話するという異様な状況も、疲れに拍車をかけるのだそうです。  これらの情報も加えると、吉木さんが受けた精神的ダメージは想像を絶するものだったのかもしれません……。気軽にできるからこそ、なるべくペースを保ちつつ楽しみたいものですね。 ―シリーズ「新しい生活様式がしんどい」― 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ <取材・文&イラスト 赤山ひかる> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
赤山ひかる
奇想天外な体験談、業界の裏話や、社会問題などを取材する女性ライター。週刊誌やWebサイトに寄稿している。元芸能・張り込み班。これまでの累計取材人数は1万人を超える。無類の猫好き。
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