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節分の豆、5歳以下にはダメ!死亡事故も。つまらせないための4つのポイント

反応のある1歳以上の子どもに対して

■腹部突き上げ
1歳以上の子どもに対する腹部突き上げ(消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」より)

1歳以上の子どもに対する腹部突き上げ(消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」より)

 救助者は傷病者の後ろにまわり、ウエスト付近に手を回します。一方の手でへその位置を確認し、もう一方の手で握りこぶしをつくって親指側を傷病者のへその上方でみぞおちより十分下方に当てます。へそを確認した手で握りこぶしを握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。傷病者が小児の場合は救助者がひざまずくと、ウエスト付近に手を回しやすくなります。  腹部突き上げを実施した場合は、腹部の内臓をいためる可能性があるため、異物除去後は、救急隊にそのことを伝えるか、すみやかに医師の診察を受けさせることを忘れてはなりません。119番通報する前に異物が取れた場合でも、医師の診察は必要です。 ■背部叩打
1歳以上の子どもに対する背部叩打(消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」より)

1歳以上の子どもに対する背部叩打(消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」より)

 立っている、または座っている傷病者の後方から手のひらの基部(手掌基部・手のひらの下のほう)で左右の肩甲骨の中間あたりを4~5回力強く迅速にたたきます。  腹部突き上げと背部叩打は、その場の状況に応じてやりやすい方法を実施してかまいませんが、1つの方法を数度繰り返しても効果がなければ、もう1つの方法に切り替えてください。異物が取れるか反応がなくなるまで、2つの方法を数度ずつ繰り返して続けます。

反応がない場合は心肺蘇生を開始する

AED(自動体外式除細動器)

AED(自動体外式除細動器)

 ぐったりして反応がなくなった場合は、心停止に対する心肺蘇生の開始します。日本医師会「心肺蘇生法の手順」を参考にしましょう。イラストでわかりやすく解説されているので、いざというときのためにブックマークしておいたり、スマホのホーム画面に追加しておくとよいでしょう。  近くにAED(自動体外式除細動器)があれば、それを持ってくるよう近くにいる人に依頼します。 AEDは小さな子どもにも使うことができます。スイッチで小児用が選べるときは切り替え、スイッチがないときは成人用でも問題ありません。 =====  子どもが万が一ものを喉に詰まらせたら、慌てずに対処しましょう。その前に、なによりも大事なのが窒息・誤えんをしないように細心の注意を払うこと。安全で楽しい節分の日を過ごしてくださいね。 <文/るしやま> 【参考資料】 「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」(消費者庁) 「STOP!子どもの窒息・誤飲」(東京消防庁) 「救急蘇生法」(日本医師会)
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