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「声出して笑った」NHK大河『鎌倉殿の13人』は歴史が苦手でもすっごく楽しい!

大泉洋の姫コスプレに、声を出して笑った

今まで大河ドラマといえば、とにかく真面目で、歴史好きな人が観るものというイメージで、笑うことなんてほとんどないと思い込んでいました。しかし『鎌倉殿の13人』はクスッと笑える……どころか爆笑してしまう瞬間すらあります。 たとえば第1話で頼朝(大泉洋)が姫のコスプレをして、絶妙な声色で「はい」といったときは声を出して笑いました。
鎌倉殿の13人

『鎌倉殿の13人 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド) 』(NHK出版)

一方で、グッと物語が引き締まるシーンも。第2話のラストで頼朝が「北条を後ろ盾に、都に攻め上りこの世を正す」と語ったシーンは圧巻。とにかく緩急よく展開されていくので、45分があっという間です。

登場人物たちがとにかく人間らしく愛おしい

登場人物たちの史実的な人となりを筆者は理解できていません。だからこそ、『鎌倉殿の13人』で描かれている人物像を観たそのままに楽しめています。 どのキャラクターも、ちょっとクセがあり適度に面倒くさく、人間らしさがにじみ出ています。主人公・義時(小栗)や、頼朝(大泉)に、頼朝最初の妻・八重(新垣結衣)をはじめとする主要キャストは全員見どころ満載です。 なかでも、今回紹介せずにいられないのは小池栄子演じる北条政子。歴史上は激情の人・尼将軍と呼ばれることが多く、義時の姉であり、頼朝の後妻となった女性です。 第1話から凄まじい存在感を放っており、その行動力と機転で頼朝を八重から奪いました。第3話では、頼朝もその間の子も奪われて、北条の館の対岸に嫁がされた八重に向かって、勝ち誇った笑顔で手をふったシーンが話題になりました。女としての強さに、チャーミングな魅力を加えて政子を演じる小池栄子の芸達者なこと。今後も頼朝の愛妾となる亀(江口のり子)や父の後妻・りく(宮沢りえ)とのバトルが楽しみでなりません。

歴史に疎い人たちこそ、今からでも一緒に楽しみましょう!

第3話では、義時(小栗)の戦略と政子(小池)の鼓舞に力をもらい、頼朝(大泉)がついに平家への挙兵を決断。平清盛(松平健)との闘いがいよいよはじまります。 歴史についてまったく無知な筆者もすっかりはまってしまった『鎌倉殿の13人』は、これから源平合戦に向けて盛り上がってくるタイミング。ぜひ、筆者のお仲間である歴史に疎い人たちにも、気負わずに三谷ワールド満載の『鎌倉殿の13人』を観て欲しいと思います。 <文/鈴木まこと(tricle.llc)> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木まこと
tricle.ltd所属。雑誌編集プロダクション、広告制作会社勤務を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとして活動。日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間ドラマ50本、映画30本以上を鑑賞。Twitter:@makoto12130201
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