私の友人と関係をもった夫。自分も“仕返し不倫”した後、夫との関係は…
仕返しに私も不倫
そのままラブホテルへ行って、望み通り自らを解放した。帰宅したのは午前1時近かったという。
「リビングでひとりコーヒーを飲んでいたら夫が起きてきて。『楽しかった?』と言われてうんと答えました。すると夫はニコッと笑って、よかったと言ったんです。罪悪感はなかったけど、『ここでもし夫にバレたら、私も不倫していたということになるんだな』とぼんやり考えていました。不倫なんて、あっけない。やろうと思えばできちゃうものなんだと。
夫の場合、私の友だちだったのが心にひっかかっていましたけど、私が夫の友だちとそういうことになる可能性だってないわけではない。タイミングと状況の問題だけだなあ、と。そう考えたら、そもそも許す許さないという話でもないし、夫のしたことと私のしたことはこれで相殺(そうさい)と私が決めればいいだけだなと思いました」
気持ちが晴れて夫との関係を再構築
このコロナ禍を夫婦は協力して乗り越えようとがんばっている。去年から小学校に上がった娘の学校では現在、学級閉鎖を繰り返しており、夫婦はどちらかが在宅ワークできるように調整しあって仕事をしている。
「夫はマミに恋したわけではないし、私もヒロキと恋したわけではない。自分が元カレと一夜を過ごしてそれがわかったから、わだかまりもなくなりました。
もし夫婦どちらかが本気で誰かに恋をしたら、それはパートナーであっても止めようがないのかもしれない。そんなふうにも思いますね」
あくまで“浮気”であって本気でないなら、夫婦関係の修復は可能なのではないかとアイさん自身は感じているそうだ。
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<文/亀山早苗>
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フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio


