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女優・黒沢あすかが抱いてきた苦しさ「50歳でかさぶたのように剥がれた」

50歳になって、苦しさがかさぶたのように剥がれていった

黒沢あすかさん――黒沢さん自身、昨年50歳になられました。何か心境の変化などはありましたか。 黒沢:私の場合、若い頃から生きるのが苦しくて、早く歳を取りたくてしょうがなかったんですよ。それが50歳になった瞬間、頭のなかでいろいろ考えていたことがポロポロとかさぶたのように剥がれていったというか。なので、今、心身ともに軽いんです。 ――多くの女性にとって40代から50代にかけて更年期という大きな転換期があると思いますが、黒沢さんもご経験は? 黒沢:ありました。暗いトンネルがずっと続く感覚というか、私の場合は抜けるまで10年ほどかかりましたね。

「自分をかわいがってあげてる?」と気づいた

――何かきっかけはあったのですか。 黒沢:参考にならないかもしれませんが、私はある日、突然「あ、抜けた?」と思ったんです。先に更年期を迎えた方からいろいろ話を聞かせてもらうこともありましたけど、結局どれも当てはまらないですよね(笑)。自分の体は自分だけのものですから。 ――更年期を無事に乗り越えるには何が必要だと思いますか。 黒沢:やっぱり「自分を知る」ことですね。子育てをしていた頃は息子たちを知ることに気持ちを傾けていましたが、手が離れてくると「あれ? 私、自分をちゃんといたわってる? かわいがってあげてる?」と気づくんです。更年期を迎えてからより一層、その気持ちは強まりましたので、そのときに自分とどれだけ向き合えるかが大事なのだと思います。 © 2021 シグロ/Omphalos Pictures <取材・文/中村裕一 撮影/山田耕司 ヘアメイク/奥川哲也(dynamic)>
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