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食料品や光熱費、値上げが進むワケと今後の見通しは

消費者はどうすればいい?

 賃金が上がるまで、我々、消費者はどうすればいいのでしょうか?  まずはもう一度、買い物や生活を見直してみることでしょう。  例えば、光熱費は今や電気もガスも会社を選べる時代です。一度選んだ人も、1~2年に一度は会社の見直しを考えてみましょう。 買い物 買い物も価格にもっとシビアになるべきでしょう。こっそりと事実上値上げされた上げ底値上げを見抜いて、本当の価格はいくらなのかをきちんと比較するようにしたいですね。  この連載でもお伝えしていますが、スーパーのプライベートブランド、特に食品関係は製造メーカーが明記されており、それは超一流メーカーのことが多い。安心して比較的安価で買えるものばかりです。上手に活かすべきでしょう。  クレジットカードやポイント制度の見直しや自分の生活に役立つお得情報の収集も続けましょう。

きちんと使い切っていますか?

 これだけ値上げが続いてくると、少しでも安く買いたいと思うもの。それを否定はしませんが、私たち消費者が気をつけたいことは、安く買うということ以上に、きちんと使い切っていくこと。安くついたなあと後で思える消費生活を実践することではないでしょうか。  安心安全な食材を使って美味しい料理のレパートリーを増やし、手料理の冷凍食品を作ったりして食費を抑えるようにするのもいいでしょう。  セールに3回行くのなら2回にして、1回分の時間は、冷蔵庫や食材の保管場所にある忘れられた食料品をチェック。消費期限がくる前にきちんと消費するということも心がけたいものです。安く買ったものの、食べずに捨ててしまうことになったら、それは安かったかもしれませんが、ゴミにお金を払ったのと同じことになるからです。 買い物 つまり、一番やってはいけないことは、値上げ前に買っておこうと必要以上に食料品などを買いダメすることです。少し多めに買うという程度にして買いすぎには注意しましょう。最終的にゴミになるリスクとなるからです。  私たち日本人は平均して年間に45キロも食品、食料品を捨てるといいます。安く買うことも大切ですが、この45キロを減らすということこそ、値上げに対する一番の防御策だと思うのです。  でも、やっぱりお給料は増えてほしいですよね。思い切りため息をつきたい気持ちです。 【他の記事を読む】⇒シリーズ「女性が一生、お金に困らないためのレッスン」の一覧はこちらへどうぞ <文/佐藤治彦>
佐藤治彦
経済評論家、ジャーナリスト。1961年、東京都生まれ。慶應義塾大学商学部卒業、東京大学社会情報研究所教育部修了。JPモルガン、チェースマンハッタン銀行ではデリバティブを担当。その後、企業コンサルタント、放送作家などを経て現職。著書に『年収300万~700万円 普通の人がケチらず貯まるお金の話』、『年収300万~700万円 普通の人が老後まで安心して暮らすためのお金の話』、『しあわせとお金の距離について』『急に仕事を失っても、1年間は困らない貯蓄術』など多数 twitter:@SatoHaruhiko
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