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食料品や光熱費、値上げが進むワケと今後の見通しは

女性が一生、お金に困らないためのレッスン vol.18/経済評論家・佐藤治彦>  じわりと値上げが進んでます。  これからも毎月のように、食用油だトイレットペーパーだと食料品や生活必需品の値上げ予定がものすごいです。加えて、ガソリン、灯油、電気代、ガス代。光熱費も値上がりしています。 家賃の値上げ それでも、日本の消費者物価の上昇率はまだ年1%台で留まっていますが、実はこれ菅前首相の置き土産、携帯電話料金の引き下げがあったからで、それがないと2%です。  食料品と光熱費。生活に欠かせないものが中心の値上げはつらいですね。

この1年、確実にモノの価格が上がり始めた

 この数年、何回も値上げのニュースがありました。  とは言っても、それはメーカー側から小売への卸売価格でした。卸売価格が上がっても、消費者が値上げを受け入れず、小売の価格は元のところに跳ね返されるという状況が何年も続きました。メーカー側、小売側が血みどろの努力を積み重ねてきたからです。  しかし、それも限界にきたこと、さらにコロナ禍の巣ごもり需要もあって、スーパー小売の売上げは好調。この1年は日本でも値上げが小売価格に反映されるようになったのです。確実にモノの価格が上がり始めました。  日本ではまだ2%程度でも、アメリカなどは7%ほどの大幅な物価上昇になっていてほぼ40年ぶり。アジアではシンガポールは4%で8年ぶり、タイは食料品を中心に3%上がっていて大騒ぎになっていると報道されています。  特に豚肉が1か月で30%近くも上がって庶民生活を直撃。ヨーロッパも同様です。例えばイギリスも30年ぶりの5%台になっています。
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今の物価上昇は、賃金は上がらず不健全
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