「どうやらこの作品は、映画通(ツウ)の中ではかなり評判でSNS上でも評価が高く、M美さんはてっきり面白いミュージカル映画に違いないと勘違いしていたらしいんですよ」
しかも、信悟さんが彼女の手を握って太ももの上に置いた行為を…「こんなクソつまらない映画に誘いやがってふざけるな!せめて下半身でも触って俺を楽しませろよ」という意味にとらえてしまっていたM美さん。

「M美さんが事情を話しながら泣いちゃって。さらに話を聞くと、21歳の時に初めて付き合った男が、そんな感じですぐに逆上するモラハラ野郎だったらしいんです」
それがトラウマになり、M美さんはそれ以来誰とも付き合えないでいました。
「『確かにこの作品の面白さはよく分からなかったけど、僕は一緒に映画を観れるだけで楽しかったし、怒ってなんかいないよ。だからましてや、下半身を触れだなんて全く思っていなかったし…ごめんね、急に手なんか握って。怖かったよね』と謝ると、M美さん『ホッとしました』ってまた泣いてしまったんですよね」
モラハラ元彼は不機嫌さで相手をコントロールするタイプ
それがきっかけで信悟さんは、M美さんを守りたいと強く思ったそう。
「思わず『僕で良ければ付き合って欲しい。もちろんいきなりじゃなくて、のんびりおたがいを知っていけたら嬉しいです』と告白してしまいました」
そこからじっくり仲を深め、2人はお付き合いすることに。
「前に付き合っていたモラハラ野郎が、とにかく怒りのツボが分からない、突然ブチ切れるヤツだったそうで“とにかく僕は絶対にいきなり怒ったりしないよ”というのを分かってもらうところから始めて、信用してもらえるように努力しました」

そのモラハラ彼氏と別れて何年も経っているのに、まだビクビクして怖がっているM美さんを見て、信悟さんは心底腹立たしい思いだったそう。
「そうやって不機嫌に振る舞うことで相手をコントロールしようとするヤツ、一番許せないんですよね。M美さんとは、僕と一緒にいると心からリラックスできますようにって思いながら、お付き合いさせてもらっています」
M美さんは今ではすっかり明るくなり、初デートで下半身を触ってしまったエピソードも笑って話せるようになったそうです。
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<文・イラスト/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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