Entertainment
Lifestyle

話題の「“赤の他人”の証明写真ガチャ」、だんだん愛着がわいてくる謎|辛酸なめ子

人選の赤の他人感が絶妙

 寺井さんは実際に転職活動をしている人やパスポートや免許証を更新する予定の知人に「証明写真一緒に取りに行きませんか?」と声をかけたそうで、人選の赤の他人感が絶妙です。中には小学校の教頭先生も混じっているとか。
人選の赤の他人感が絶妙

(画像:PEANUTS CLUB公式サイトより)

 「ガチャガチャじゃなかったら他人の証明写真なんて売れない。カプセルに入れると1日100個出るなんて不思議ですね」  実際に飾ってみると、カプセルの中の見知らぬ男性と目が合う……もはやコンセプチュアルアートのような新鮮な体験でした。第二弾は4月下旬にリリース予定で、またもやレアキャラが入るそうです。 「会社に内緒で転職活動している方で、バレるとまずいので本当にシークレットなんです。ガチャガチャのディスプレイには出てこない男性です」  チラッとその写真を見せてもらったら、真剣に転職活動中のシリアスな表情がよかったです。

儲かってるのか聞いてみた

儲かってるのか聞いてみた

写真はイメージです。

 ところでガチャガチャが売れて儲かっているのでは?と伺うと、「元手のコストは安いですが、ガチャガチャの会社の分配がほとんどなので、私は儲かってないです」と、儲け具合は決して明かさないところにも、寺井さんの抜け目なさを感じました。 「私がやってるものは初期費用がかからないもの多くて。今回も思いついて二週間くらいでリリースしちゃいましたね。切る作業は大変なんですけど」  今後ガチャガチャの新たな展開を伺うと、「亡くなられた方の写真でやってもいいのかなって。赤の他人の故人を偲ぶっていうのをやりたいです」と、寺井さん。黒い枠で写真を囲ったら……ちょって炎上してしまうかもしれません。
次のページ 
ギリギリを攻めて怒られることも…
1
2
3
4
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ