「関係が始まって2ヵ月ほど経った頃、社内で飲み会がありました。そこでA君の話題になり、
A君がとてもチャラくて女性関係も派手、彼女が何人もいるという話を聞いてしまったんです。あまりの内容に耳を疑いました」

岡本さんはあまりA君の身辺に深入りをしていませんでしたが、思い返すと少し違和感を覚えていたことがいくつかありました。
「たしかに、『彼女はここ数年いない』と言いつつ家に女性ものの美容液があったし、丸1日連絡がつかない日がそれまでに何回かありました。いつも日曜日でした」
完全に黒だと思った岡本さんは、A君へストレートに気になっていることを聞いてみる決意をしました。
「恋愛の話題になったとたんに焦りはじめ、彼自身もまさか自分の恋愛事情が知らないところでバラされてしまうなんて思わなかったのでしょう。そして
『君を不快にさせてまで、付き合い続けることはできない』とあっさり別れを切り出されました」
色々と気になる点はありつつも、ちゃんとA君のことを想っていた岡本さんにとっては突然の出来事でした。
「泣いてすがることもできましたが、まだ年下で遊び盛りだろうし、そのたびに悲しむのは嫌だと思い、別れに同意しました。とはいえ半分は許せない気持ちもあったので、仕事で見返してやろうと決めました」
そこから仕事に没頭し、最年少でグループリーダーを任された岡本さん。出世コースへの階段を着実に上り始め、社内では岡本さんの活躍を聞かない日がないほど活躍し続けているようです。辛い恋愛でも、それをバネに自分の成長へ繋げられることもあるのですね。
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<文/萩ゆう>
萩ゆう
住むところは中国地方や関西など、全国各地を転々と暮らすWebライター。温泉メディア、女性メディアなどで執筆中。特技はマラソンでフルマラソン3時間ギリの記録をもつ。