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プロゲーマーの“差別発言”はなぜ起きる?業界の問題をきく

ゲームを悪者にしても解決しない

ホラーゲームや殺戮を繰り返すゲームをすることで粗暴になると心配する声もある。しかし、子どものころからゲームをやってきた山田氏も竹谷氏も、殺人者にはならないどころか、礼儀正しく社会的信用もある。つまりゲームをすることが悪いのではなく、どう教育するかだろう。 2019年に世界保健機関(WHO)が「ゲーム障害」を精神疾患に認定したが、これはギャンブルなどと同様「日常生活が困難になるほどのめり込む」という疾患であって、ゲームが人格に悪影響を与えるかどうかは各種研究でも結論が出ていない。 ゲームを悪者にしようと思えばいくらでもできる。しかし一大産業になっている以上、なくすこともできない。大人にできることは、ゲームを叩くことではなく、功罪を正しく把握して、子どもたちに多くのメリットを提供することではないか。 <文/ブラインドライターズ・和久井香菜子>
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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