Fashion

どこでも服を買えるのに、自分にあう服が「売ってない」と感じる理由とは

園芸店で出会った手作り作家の作品

 その日はたまたま、園芸店のオーナーがお気に入りの手作り作家さんのポップアップをしていて、行ったその日が最終日。バラや矢車菊が並ぶ切り花エリアの奥に、白、黒、ネイビーのブラウスやワンピースのラックがありました。  リネン素材の服を中心に展開しているその作家さんの服を何枚か試着させてもらったら、デザイン、パターン、縫製、すべてひとりで手作りしているというその作品のクオリティの高さに驚いて、「全部おひとりでやっているんですか」と質問してしまったほど。
手作り作家の作品

onomatopee オノマトペ「猫耳襟リボン×フレアーリネンブラウス( 白)」
14,800円

 無名だけれども、真摯な態度で服作りに向かい、オリジナルのデザインの作品を何型も持ち、ずっと同じ姿勢で何年も作り続けている人がいて、しかもそんな作品が図書館帰りに寄ったいつもの園芸店で買えるなんて。本当に服はたくさん売っている。そして予想もしなかったようなところでもばったり出合う。  あると信じている者、いつも探している者だけが出合うことができる服。服が売っていないという前提で生きていて、ましてや園芸店で服が売っているなんて思いもしない、そういう人には見つけられない服。そんな服が実際に存在します。 手作り作家の作品 手作り作家さんたちが作る作品は作られている枚数も少なく、なかなか実物に手で触れてみる機会もありません。  しかし、彼女らや彼らはどこかのポップアップで、あるいは検索サイトを何回もクリックしないと出てこないインターネットにあるHPやECサイトで出会うことができます。

自分にぴったりの服はこの世界に必ずあるという眼

 自分にぴったりの、自分のために作られたと思えるような、そんな服を探しているのなら、その服はこの世界のどこかに必ずあるという前提で世界を探してみるといいでしょう。その眼で探し続ければ、望みのものは必ずどこかで見つかります。 ◆onomatopee オノマトペ「猫耳襟リボン×フレアーリネンブラウス( 白)」14,800円 手作り作家の作品<文/小林直子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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