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母の再婚相手が私の下半身をまさぐっていた…作者が訴える“性的虐待から逃げる難しさ”<漫画>

現在の継父に対する感情

――現在はご実家の継父やお母さんと交流はあるのですか? 魚田コットンさん(以下、魚田):今住んでいるところが実家から遠いので年末年始に顔を見せるくらいで、それ以外にやり取りすることはほぼありません。 ――継父と顔を合わせた時は怒りの感情が湧きますか? 魚田:今はまったくありません。私にとって完全に過去のことになったし、過去の出来事に怒り続けても何のメリットもなく時間の無駄だと思ったからです。それよりも今の家族と楽しく過ごしたり、自分のやりたいことをする時間を大切にしたいと思っています。 ――性的虐待について継父を訴えようと思ったことはありますか? 魚田:私の中では本当に終わったことなので、訴えようと思ったことはありません。訴訟を起こして夫や家族に性的虐待のことを知られるのは避けたいという気持ちもあります。それよりも今の穏やかな生活を守りたいと思っています。

子どもを性被害から守るために

――子ども達を性的虐待から守るためには、どんなことが重要だと思いますか? 魚田:子どもが性被害に遭いそうになった時に自覚できるように、小さい頃から「大人がこういうことをしてきたら、それは虐待なんだよ」という知識を身に付けさせる必要があると思います。自分の子どもには「体を触ってきたり、見せてと言ってくるのはおかしいことだから、そう言われたら絶対にママに話してね」「家までの帰り道も1人にならないように。変な人がいっぱいいるからね」と言い聞かせています。  また、この作品を描いている時に思い出したのですが、幼稚園くらいの頃に近所の高校生のお姉さんに性的なことをされたことがあるんです。その時はまったく分からなかったのですが、今考えると性的虐待でした。だから性的虐待の加害者は異性とは限らないと思います。  あと、子どもが安心して相談できる関係性を学校の先生や親など周りの大人達が築かなければいけないと思いました。
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今は“推し活”にまい進中
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