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虐待を受け、20代で酒に溺れた女性の苦悩「ずっと居場所がなかった」

今は月イチくらいで飲んでいる。恐怖はない

――そういう人こそ要注意ですね。そういえば、現在も断酒は続いているのですか? 最上「いや、付き合いで普通に飲んでるんですよ(笑)。4~5年前に飲んでみたら大丈夫だったので、月イチくらいのペースで口にしています」 ――飲んでるんですか……。依存症予備軍に戻ってしまったら、という恐怖は感じませんか? 最上「全くないです。もう、大丈夫だと思っています。というのも、アルコール依存症の問題は、お酒自体というより依存する心に原因があるものだと知ったから。自分のメンタルを保つようにしていれば、飲んでもおかしくなることは今後もないと思います。それでも、気を付けてはいきますけどね」

「この人はお酒を飲むとちょっとね」と見捨てないで

――アルコール依存症について、もっと知って欲しいと思うことはありますか? 最上「これが病気であることを知って欲しいですね。『この人はお酒を飲むとちょっとね……』で終わらせるのではなく。何かがあってお酒に手を出しているのかもしれない、依存症という病気かもしれない。そんな風に疑問を持ってください。そうすれば、酷くなる前に助けることができますから。依存症をすぐに治療しようと思う社会になれば、お酒で人生を潰してしまう人は減っていくと思います」
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たかがお酒、でも一歩間違えると人生が狂う
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