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EXIT兼近「テレビは嫌われ始めてる」。視聴者が離れていく“残念な理由”

“テレビ離れ”という言葉を耳にするようになって久しい。YouTubeや動画配信サービスの台頭が大きく影響しているとは思うが、テレビ番組を制作する側の“上から目線”が視聴者に伝わっていることも大きいのかもしれない。

一般人はテレビ撮影に協力するのが“当たり前”?

 6月上旬、群馬県・尾瀬国立公園内の木道に、「只今NHKの番組の撮影中です。10分少々お待ち下さい。お騒がせして申し訳ありませんが、ご協力の程宜しくお願い致します」と記された看板を持ったNHKの男性スタッフが立っていた、という趣旨のツイートが投稿され、物議を醸した。このことが原因で、現地には多くの観光客による渋滞ができてしまったという。
夏の尾瀬ケ原 ニッコウキスゲ群生地

写真はイメージです(以下同じ)

 NHK側は必要な許可を得て撮影をしていたようだが、尾瀬国立公園を訪れた人にすれば全く関係ない話。ただの進路妨害だという意見をはじめ、SNS上では大きなバッシングを集めた。  今回の一件は番組制作側からすればこれでも配慮したつもりなのかもしれない。それでも「テレビの撮影してるんだから協力して」という意識は未だに根強いのではないか。テレビ番組の撮影スタッフが通行人に上から目線で接したり、酷いと暴言を吐いたりしたケースなどが、これまでにもちょくちょく話題になっている。

フルーツサンドを1000個作らせてドタキャン

 テレビ番組のスタッフにモヤっとさせられるニュースも珍しくない。4月下旬、情報番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)から取材の依頼を受けたフルーツサンド専門店は、撮影に備えてフルーツサンドを1000個製造したにもかかわらず、突如「今日はケツが押しちゃって行けません」とドタキャンされる事態が起きた。
『ヒルナンデス!』

(画像:日本テレビ『ヒルナンデス!』公式サイトより)

 同店は機転を効かせ、インスタグラムに「ドタキャンされた経緯」「大量のフルーツサンドを売らなければいけない」といった赤裸々な訴えを投稿。インスタグラムは大バズリを見せ、結果的に完売して大量のフードロスを防いだ。また、これだけインスタグラムで大きな注目を集めたことに、日本テレビ側も動揺したのか、後日お偉いさんが謝罪に訪れたらしい。 “フルーツサンド専門店の起死回生のストーリー”という美談にできてしまうが、時間の都合上来店することができないと、一方的に取材の約束を破棄するあたり、番組スタッフのおごりを感じる。「テレビで取り上げてやるんだから従え」と思っているのかはわからないが、社会人としての礼節を欠いていることには違いない。
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