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無料食堂を行うとんかつ店、店主の想い「99人に騙されても1人が救われれば」

「2~3日、ちゃんとしたご飯を食べられていない」

――ご家族から電話がくることもあるのですね。 「2~3日、ちゃんとしたご飯を食べられていない」金子「様々な方がいます。おばあさまとお孫さまがいらっしゃって『2~3日、ちゃんとしたご飯を食べられていない』というお話も聞きました。シングルマザーの方が『ギリギリの生活をしていて外食をさせてあげられないんです。子どもにトンカツをお腹いっぱい食べさせてあげたいです』と言って来られたこともあります。 『外食をするのは2年ぶりです』と言うお母さまの横で、トンカツを食べていた子どもの笑顔は今でも忘れられません。おなかいっぱい食べないと元気にならないですし、先のことを考える力も出ません。ですので、まずはトンカツを食べて笑顔になってもらう、それが私にできる一番自然なことだと考えています」

自分も周囲の人にたくさん助けてもらった

自分も周囲の人にたくさん助けてもらった

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――様々な事情の方が利用されているんですね。 金子「私自身も裕福な家庭で育ったわけではありません。使うものは全てお下がりで、親戚のお姉さんからもらった赤いランドセルを黒くペンで塗って使っていました。食べることが大好きで飲食の仕事をしていますが、4度くらい倒産の危機に陥ったこともあります。そのたびに周囲の人にたくさん助けてもらいました。  生きていると自分の努力だけではどうにもならないことがたくさんあると思うんです。そんなとき、自己責任と片付けるのではなく『お互い様だよね』と手を差し伸べてくれる人の存在が生きる希望になると思っています。差し伸べる手の一つにまるかつがなれれば光栄です」
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99人に騙されても1人が救われれば
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