もし閉店する時間ならそろそろお店を出なきゃ。そう思って店員さんに尋ねたアヤカさんでしたが、予想とは全くちがう反応が返ってきました。
「
僕もそろそろ仕事が終わる時間だよ。この後どう? この辺には良いお店がたくさんあるんだ。カラオケとかもあるよ。それじゃ準備してくるから。あとでね!」

こう言いながら、電話番号のような数字が書かれたメモを手渡してきた店員さん。軽くウィンクした後、足早に立ち去ったそうです。
結局、そのお店が何時に閉まるのかもわからず、ぼう然としていたアヤカさん。すると、そばにいた友人が、タクシーをすぐに呼んでほしいと別の店員さんに依頼。ほどなくしてタクシーが到着し、アヤカさんは半ば友人に引っ張られるように、ホテルに帰ったのだとか。
後で友人と話した際、アヤカさんが「あの店員さんの対応、なんか変じゃなかった?」と言うと、こんなふうに言われたそうです。
「
あれじゃ、誘ってるみたいだよ」
フランス語で「お店は何時に閉まりますか?」と聞いたつもりだったというアヤカさん。けれども、そばで会話を聞いていた友人によると、その言い回しがかなり微妙だったそうで、「
あなたの仕事は何時に終わるんですか?」と解釈することもできたそうです。

アヤカさんは、それを聞いてようやく状況が把握できたといい、その後しばらくは、なんとも情けない気持ちに。ただ、この話は恰好のネタにもなったそうで、語学学校でこの経験をレポートにまとめたところ満点に近い高評価を得たそう。
フランス人の知り合い数人にもこの“逆ナンパ事件“を話すと爆笑されたそうですが、中には悲しそうに首を振りながら「彼は今でも待ってるかもしれないよ」とつぶやいた人も…。
また、現地で長く暮らす日本人女性は「アジア人留学生が多少不自然なフランス語を話しても、わかってくれそうなものだけど。なんでそんな勘違いしたんだろう?」と首をかしげ、その店員さんの行動を不思議がっていたそうです。
いずれにしても、アヤカさんは
「自分のつたないフランス語がすべて悪い」と今でも反省しきりでした。
新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いたら、海外旅行に行こうと考えている方も少なくないと思います。もし現地で“閉店時間”を聞く場合は、翻訳アプリなどを使うほうが安全かもしれませんね…。
【他のエピソードを読む】⇒
「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
【あなたの体験談を募集しています!】⇒
心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック
<文/青山文>
青山文
某放送局に勤務していたとき、いきなり思い立ってヨーロッパに語学留学。帰国後はウェブ業界に入り、現在は主に海外ニュースの記事を編集&執筆。ときどき話題の商品レビューや子育てにまつわる失敗談なども書いています。反抗期真っ盛りの小学生の息子と日々格闘中。