「そろそろ、LINEの敬語もとっていいんだよ?」みなみさんが彼にそう告げたのは、交際してから3ヶ月後のこと。
彼は『もう癖みたいになってしまっているけれど、そう言ってくれるのなら頑張ってみようかな』と口にし、その日から少しずつLINEの文面はフランクになっていきます。心をどんどん許してくれているように思え、みなみさんは嬉しくなりました。
しかし、それから1ヶ月後のある朝。彼から届いたLINEを見て、みなみさんは驚愕します。
「それまで、ずっと彼は話す時もLINEでも“私”っていう一人称を使っていたのに、その日は“オイラ”って来ていて……」
突然の変化にびっくりしたみなみさんは、もしかしたら彼なりのユーモアかもしれないと思い、「オイラって(笑)。面白い」と突っ込んでみることにしました。すると、彼から返ってきたのは「実はいままで付き合ってきた子に引かれてきたから隠してたんだけど、LINEでも話す時もオイラって言うんだよね」という衝撃の告白。
「これから、ずっとみなみといたいと思ったから、本当のオイラを出そうかなと思って。みなみなら受け止めてくれそうだしね」という彼のLINEは心に刺さりましたが、みなみさんは、その一人称をどうしても受け止められず……。
「彼の一部だから受け止めようと思ったんですが、LINEを目にするたびに気になっちゃうし、外出先でもオイラって言われて、人の目が気になってしまって。悩んだのですが、お別れすることにしました。理想ドンピシャな人ってなかなかいないものですね……」
打ち解けた後に知った相手のギャップを、どこまで受け止められるか……。恋愛にはそんな難しさがありますが、ドン引かれてしまった彼もみなみさんも、再びいい恋ができることを願いたいものです。
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<取材・文/古川諭香>
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291