食後、しばらく牧場を堪能していた2人。京子さんがじゃれてきたヤギに夢中になっていると、後ろから「うー」とうなり声が聞こえました。
振り向くと後ろの柵にもたれかかって苦しんでいるMさんの姿があり、慌てて「大丈夫?!」と駆け寄ると、Mさんは返事もせずにトイレに駆け込んでしまったそうです。
「さっきまで普通に楽しそうにしていたので、急な事態に私も不安でした」
20分程経ってトイレから出てきたMさんは顔面蒼白で「食あたりかも…」と弱々しい声で言いました。
京子さんはぐったりしたMさんを乗せ、自宅近所の救急外来に駆け込みました。救急車を呼ぶことも考えたそうですが、道路情報を確認すると渋滞もなさそうだったので、以前世話になったことがある自宅近くの救急外来へ向かうことにしたそうです。
診察結果は単なる食中毒で、今日食べたお弁当が原因ではないかとのことでした。Mさんは2時間程ブドウ糖の点滴を打ってもらい、症状が落ち着いたのでようやく病院から解放されました。
そのままMさんを自宅まで送り届けベットに寝かせた後、心配だった京子さんはMさんの自宅に泊まることにしました京子さん。
「キャラ弁の完成度を上げるために、食材を何度も手指で触れ、おまけに保冷剤の入れ忘れで、雑菌の増殖が著しかったのだと思います。彼の笑顔のためと思っていたのに、自分のミスで苦しめてしまったのでかなりショックでした」
かなり落ち込んだ様子で語ってくれた京子さん。