「彼と結婚することになったら……」などと妄想を膨らませるヨウコさんでしたが、コロナ禍ということもあり、なかなか会えずに時が過ぎていきました。
しかし徐々に行動制限がなくなり、ついに「そろそろ会いませんか?」という連絡が来たのです。初デートはお互いの趣味に合わせて、映画を観てからワインを飲みに行く約束をしました。
「当日待ち合わせ場所に行ってみると、写真の通りの男性が立っていました。向こうも『ヨウコさん、やっと会えて嬉しいです!』と言ってくれて、良い感じでしたよ」
良い雰囲気で映画を観終えた二人は、バーが開店するまでの時間、ひとまずカフェでお茶をすることに。コーヒーを飲もうとマスクを外した途端、男性はヨウコさんの顔を二度見したそうです。
「彼が、なんだか急によそよそしくなって……。一気飲みするくらいの勢いでコーヒーを飲み終えたら『急用を思い出した』と言って帰ってしまったんです。あんなに良い雰囲気だったのに、急にどうしたんだろうと思って、しばらく呆然としてしまいました」
一人取り残されたヨウコさんでしたが、もうワインを飲む気にもなれず帰宅しました。すると帰宅したヨウコさんの元に、一件のLINEが。なんと内容は「マスクを外すと、予想していた顔と違いました。お付き合いしかねます。ごめんなさい」
「コロナ対策でマスクをしていたので、彼は勝手にマスクの下の私の鼻や口元を想像していたんでしょうね。でも、想像と違ったんですって。事前に送った写真は遠めだったから、わかりにくかったのかも。近くで撮った写真を送っていれば良かったのかな……」
ショックを受けたヨウコさんは、これを機にマッチングアプリをやめてしまったと語ります。しかしその後、地元の友人の結婚式で再会した同級生と付き合うことになったそうです。
「同級生だから、マスクをしていない顔をお互いに知っているので、安心です」と笑いながら話してくれました。
今では笑い話にできるほど、心の支えになる男性に出会えて良かったですね。
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<取材・文/nami イラスト/zzz(ズズズ)>