そんな加代子さんにSさんも「加代子って27年も生きてきてプロポーズされたことないってヤバいよね」と鼻で笑ったりと、小馬鹿にした態度をとってくるようになったそう。

「きっと『誰もお前のことなんて生涯の伴侶に選ばないだろうね』って意味なんだと思います。Sなんて最初は私に夢中だったくせに、私がSを好きになった途端に手のひら返しで上から目線になったんですよ」
ですがSさんから離れたくない加代子さんは、嫌な態度をとられても我慢をして作り笑顔でやり過ごしていました。
「そんなある日の朝、激しく鳴くカラスの声で目が覚めたんです。ベランダに出てみると、どうやら電柱に作られたカラスの巣から、赤ちゃんカラスが落ちてしまったようでした」
赤ちゃんカラスが道端をピョンピョン歩いている横を誰かが通りかかると、その頭を親カラスがスゴい声で鳴きながら攻撃したりと、一生懸命赤ちゃんカラスを守っていました。
「赤ちゃんカラスはまだ飛べないみたいだし、親カラスもずっと悲しそうに鳴いていて心配になりました。そしたら『うるせー声だな』とSが起きてきたので、今までの様子を説明したんです」
するとSさんからは非情なひと言が。