
クリームパイ ブルーベリー&ココア/300円(税込)
まずはキモいと指摘された商品である「クリームパイ ブルーベリー&ココア」について、色眼鏡をかけずに観察してみましょう。
食べ物に対する好みが人それぞれであるように、このスイーツを見て抱く印象は一通りではありません。これをおいしそうだと思う人もいれば、食指が動かない人もいて当然です。
問題なのは、Twitter上のコメントとして挙げられた、少なからずの人々に“食べ物以外の生物”を想起させてしまった点にありました。その生物として挙げられたのが、ジブリ作品「風の谷のナウシカ」に登場する王蟲(オウム)やジャンボタニシの卵など。おいしそうな食べ物とは対極にある、気味が悪いと感じる可能性が高い存在です。
パイが実際それらに見えるかは人によりますが、一度そのような表現方法で盛り上がってしまうとイメージを払しょくすることが難しくなる場合があります。
投稿者はこのパイを食べておいしいと言っていますし、この投稿をきっかけに「キモいパイを食べに行ってみる」という人も出てきたようですが、このパイの尊厳が適切に保たれてはいないような気もしたので、まずはおいしく食べるための工夫について考えることにしました。

パイのクリーム部分の色(ピンク&パープル)をポイントに盛りつけてみました
まずはベリーのピンクやパープルをポイントにしながら皿やナプキンをチョイスして合わせてみました。白い皿に乗せられている時と比較すると、捉え方によっては印象が変わりませんか?
気持ち悪い部分がピンク色のパールチョコ部分やパイの形にあるとすれば、そこに重点が行き過ぎないような効果が期待できます。
そしてもう一つやってみたのが、パイ単品で向き合わないこと。同じスタバで販売されているピンク系統のスイーツと並べてみるとどう見えるでしょうか?

ピンク系統のスイーツを集めて並べてみました
「白桃&アールグレイケーキ」と「ストロベリー&バナナのフラワーケーキ」と一緒に置いたところ、モダンなスイーツプレートのような仕上がりにまとまりました。
もちろんこれでもまだ違和感を抱く人がいるかもしれません。ちなみに周囲の人々にこのパイの印象を聞いてみたところ、「ブツブツが嫌だ」、「ボツボツ感が怖い」という声が確かに上がったので、試しにチョコ部分を取ってみることにしました。