例えば、1日目から1日5000円の入院給付金が出る方が、10日間のホテル療養をしたので、5万円の入院給付金が出る。1日1万円なら10万円というわけです。
民間の医療保険は、病気や怪我をした人の医療費の負担を補うことだけが目的でなく、治療や入院などで仕事上の影響が出て減収になったり、支出が増えたりした時の経済的なサポートの支援という側面もあるのです。
もしも、あなたの加入している生命保険に入院給付金があるのなら、きちんと保険会社に請求して、保険金をもらいましょう。
そして、これは病院での入院だけではありません。主に軽症者などを対象にしたホテル療養や、医療逼迫時に求められた自宅療養でも、病院に入院したと同様に、入院給付金が支払われることがあるのです。
自分は入院もしていないし、特に症状が強かったわけでもない。ホテル療養や自宅療養だったから、入院給付金なんて出ないでしょ、と思っていたら損をしているかもしれません。
入院給付金を保険会社が支払ってもらうためには主に2種類の書類を提出することが求められることが一般的です。
ひとつは、『新型コロナウィルス感染症・治療状況報告書』というもので、保険会社のホームページなどに雛形(ひながた)があり、そこに皆さん自身で記入するものです。
もうひとつは、皆さんが入院などしていたことを証明する書類です。
病院で入院した場合には、病院から証明書を出してもらえばいいのですが、ホテル療養(宿泊療養)や自宅療養をした場合の書類はどうすればいいのでしょうか。
保険会社によって多少違うこともあるのですが、一般的な場合をお話ししておきましょう。