しかし、ゆりあさんは社会人経験も短かったため、お仕事を見つけることが難しかったそうです。

「家族のスケジュールをもとに仕事を探さないといけないから大変です。フルタイムは難しいし、急に休んでも大丈夫なところでないとダメ。飲食の接客業は受け入れてくれるところが多かったりしますけど、家事をやっている中で、さらに体を動かすのは体力的にもたないので…。と思って、事務系を探したんですが、PCスキルが低いので事務仕事も断られることが多くて悩みでした」
ゆりあさんのような悩みは昔からよく聞く話でしたが、最近は事情が変わってきました。コロナ禍で在宅ワークが定着してきたことを背景に、専業主婦の方を積極的に登用しようという動きもみられるそうです。
ゆりあさんも、「PCスキルを教わりながら在宅勤務ができる仕事を紹介してくれるママズワークというところを活用して、今は週2〜3で働いています」とのことでした。家事をやりながら、スキルを勉強しながらというのは大変だと思いますが、新しい働き方として在宅パートタイムも今後定着していくかもしれませんね。
家計と自分の成長のために仕事を始めたゆりあさんの話を紹介し終えると、真紀さんは専業主婦というだけで一括りに考えていたことを反省していました。
ただ、私が真紀さんに考えを改めてほしかったのは、専業主婦って大変だよってことではなく、結婚する相手に対して求めていることです。
ゆりあさんのように、結婚をすると「私のためではなく家族のため」に時間とお金を費やすことが多くなります。婚活中の真紀さんは「自分のために相手が動いてくれないことに嘆いている」だけでした。
もし結婚をしたいと強く思うのであれば、相手が〇〇をしてくれないと感情的になるのではなく、相手に何ができるのかを考えてみるとまた一歩結婚に近づけるのかもしれません。
<文/田中亜依>