プロっぽい仕上がりを目指して、ミントの葉やレモンピール（皮の薄切り）、ワインビネガーが必要だと想像されるのですが、そもそもこの料理は桃とチーズ本来のおいしさが生かされているため、ミニマムでオリーブオイル、塩コショウがあれば大丈夫。 　もう一つ加えるなら、桃の変色防止のためにもレモン汁（レモンポーションでも可）がオススメで、酸味が加わることで全体的に奥行きのある味わいに整います。 　もちろん芳醇な酸味としてワインビネガーを使うのも素敵。ミントは爽やかな香りを足すために、ほろ苦さを感じさせるレモン皮はお好みで判断してくださいね。 　彩りの視点からグリーンが足りないと感じる場合は、緑色の食器に盛り付けるという工夫もあります。 　そもそも白とピンクの柔らかなコントラストが奏でる料理は他にあまりないので、食卓に置くことでおしゃれな世界がふわりと花開きます。 　ということで、最後にミニマムなレシピをご紹介して締めくくりましょう。 【シンプルな桃モッツァレラ（1皿分）】 白桃…大玉なら1個、小玉なら2個 モッツァレラチーズ…1パック オリーブオイル…大さじ2 レモン汁…大さじ1 塩コショウ…少々 ①白桃は皮をむいて小口サイズに切って、器に並べる。 ②モッツァレラは手でちぎって均等になるように散らす。 ③レモン汁、オリーブオイル、塩コショウを全体に振りかける。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます ＜文・撮影／食文化研究家 スギアカツキ＞